コンピューターウイルス調べる実験施設5月5日 5時53分
国の省庁や、企業などから情報を盗み出すコンピューターウイルスの被害が相次ぐなか、独立行政法人の情報通信研究機構は、ウイルスを実際に動かして、その弱点などを調べる国内で初めての実験施設を、石川県に設置することになりました。
情報通信研究機構が石川県能美市に100億円をかけて作る実験施設には、国の省庁や企業の通信ネットワークが再現され、実際にウイルスを動かして調べることができます。
そして、ウイルスがどのように情報を盗み出し、どこに送ろうとしていたかなどを調べ、被害を防ぐためのセキュリティー対策ソフトの開発などに役立てるということです。
情報通信研究機構によりますと、こうしたウイルスは、最近ではメールで送りつけられることが多く、情報を盗み出したあとは消えてしまうことがあるため、こうした施設を設けることで詳細な動きを調べることができるということです。こうした実験施設が設置されるのは国内では初めてで、来年3月の完成を前に、ことし秋ごろには出来上がった一部の施設を使って、試験的な運用を始めるということです。
情報通信研究機構サイバー攻撃対策総合研究センターの、平和昌副研究センター長は「国や企業の重要な部署が絶えず狙われていて、ひとつ問題が解決しても、別の脅威が生まれているのが現状だ。
今回の研究を通じて、こうした状況を根本的に解決できるような成果を出せるよう努力したい」と話していました。
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