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SIMロック解除はウソ? SH-12C禁断のテザリング 噂の真相から裏技まで徹底解剖!
XperiaでSoftBank MMSを解禁!? 公式SIMロック解除を試してみた。
「SIMロックフリーなんて嘘だ」 「ドコモはテザリングをさせる気がない」
Twitter上で溢れる失意の声。SH-12Cのテザリング、つまりスマートフォンをモデムとして、パソコンやタブレットで通信ができる禁断の機能の、「残念な実態」に対して寄せられた反応だ。
一体、SH-12Cで起きている問題は何なのか。本当にドコモが悪いのか。そしてテザリングを最大限活用する方法とは。徹底的に解剖する。
ドコモは夏モデルから、テザリングとSIMロック解除に対応した端末を投入した。パソコンなどの外部機器を接続した通信という扱いであり、通常はパケット代の上限金額は10395円となる。
シャープが携帯キャリア3社からリリースしたAQUOS Phoneだが、ドコモに投入したSH-12Cは、テザリングにも対応した上で、SIMロック解除機能を備えている。
【山田祥平のRe:config.sys】 AQUOS PHONE SH-12C入手で、全部入りケータイまであと少し
この記事では、SH-12CのSIMロックをドコモの所定の方法で解除した上で、日本通信のb-mobile SIMを挿し、端末正規のテザリング機能を利用しているのに、テザリングが利用できない、と憤っておられる。
ここで冒頭のSIMロック解除なんて意味がないじゃないか、といったNTTドコモに対する批判の反応に繋がるわけである。
一体どうしてこのような問題が起きているのか。
まず確認しておきたいのが、日本通信はMVNO、つまりドコモの回線を借用する形で通信事業を展開しているという点だ。パッケージにももちろんb-mobileと書かれてはいるものの、実際はFOMAカードなのである。
他にもMVNOとしてはDTIやWILLCOM CORE 3Gが思い浮かぶが、これらのSIMカードも内実はFOMAカードだ。
そこで重要になってくる肝心のテザリング機能の実態だが、これはAndroid標準の機能をそのまま使っていると思われる。Wi-Fiを経由し、さらにインフラストラクチャーモードを使えるため、ノートPCだけでなく、タブレット端末や他のスマートフォンといった具合に、幅広く接続可能だ。
素に近いAndroidの端末ではそういったことはないのだが、SH-12Cではテザリング中、APNの設定を開くことができない。これはテザリングは隠しAPNであるdcmtrg.ne.jpでのみ接続させるための措置である。このAPNにはspモードのAPNからのみ接続が可能となっている。他のAPNでは接続させたくない事情があるということだ。
ここで注意しておきたいのは、AndroidのAPN設定が、SIMのMCC+MNC(キャリアコード)と紐付けされているという事実だ。
つまりはこういった仕組みによって、spモード契約の付いていない(b-mobileを含む)FOMAカードでテザリングをする限り、ドコモの事情によって、Android標準のテザリングが使えないのだ。なのでspモードではなくmoperaでの契約でも同様に接続はできない。
なんということだろうか。おそらく低廉な通信料金を誇るb-mobileで使いたいからこそ、喜んで記念すべき最初の(というと厳密にはラクラクホンが先だが)SIMロック解除と、同時にテザリングにも対応したSH-12Cを買いに走ったコアユーザーも少なからずいたはずである。
と、ここでドコモを叩くのは簡単ではあるが、事情はきわめて複雑だ。
どのアプリがどの通信を行っているかの判別というのは、フィーチャーフォンはともかくとして、スマートフォンでは非常に困難である。アプリ数も多いため、通常のパケット通信と、PC接続というのが、ドコモ側で区別できないのだ。そのため、ドコモはAPNごとで、ユーザーの通信手段や用途を把握するという方法をとっているわけである。
厄介極まりないが、仕方がないとも言えよう。各社のパケット単価は10年前のそれを改訂もせずに継承し続けており、異常に高い。実際に数MB前後の通信を行っただけでもパケット上限にへばりつくような料金体系である。パケット単価を見直し、通信量で判別する方式に戻さない限り、APNごとにユーザーを管理する手段が間違っているとは必ずしも言えない。
ドコモの事情を批判するためには、業界全体のパケット定額の仕組みそのものを批判する必要が出てくると言えよう。
さて、この仕組みであるとおわかりかと思うが、SoftBankのiPhoneのSIMカードであれば、キャリアの保証対象外である非公式な行為ではあるものの、通話や通信はもちろん、テザリングも可能である。これはFOMAカードではかかっていたテザリング中のAPN変更が働かないからだ。
一方でイーモバイルでは利用不可能であるし、auは通信規格が異なるのでもちろん使えない。ドコモと同じW-CDMAのSoftBankで、IMEI判定もないiPhoneのSIMであるからこそできる技であるとも言える。
現状ではやはりドコモ回線では、通常通り1万円以上(パケット10395円+音声の基本料金)の高額な料金を毎月支払ってテザリングをするしかないのだろうか?
一応の回避手段として、pdanetというアプリを使う方法がある。これはドコモ側にはスマートフォンで通信をしていると見せかけつつ、実際にはUSB/Bluetooth経由でSH-12Cをモデム化する方法だ。これならばパケット代金も通常の5985円が上限で済む。
ただし、この方法ではWi-Fiとインフラストラクチャーモードを使えない。タブレットやiPod Touchを使うために、というのは現状、この方法では諦める他ない。ノートパソコンと接続する分には、USBやBluetoothの方が省電力とも言えるのだが…。
離れ業ではあるが、パケット定額の上限自体を下げてしまうという方法が存在する。
ドコモではPCやタブレット向けにデータ契約というものが存在する。タブレット端末で携帯電話のspモードメールを契約したいなどという殊勝な人間はなかなかいないが、実はspモードをデータ契約に付けることが可能となっている。
そしてspモードが付いていれば隠しAPNであるdcmtrg.ne.jpへの接続も可能となることは先述した。タブレットに挿さっているデータ+spモードのSIMカードを、SH-12Cに挿して設定すれば、1万円を超える月額料金を払わず、半額の5,460円/月(定額データプランフラット)で利用可能になるということだ。
また、ドコモはタブレットの販売に対し、月々サポートという割引を用意している。これとはまた別に、月々サポートセット割を6月1日から開始する。新規契約やMNPによっては毎月の割引料金も上がるため、うまくいけば毎月合計数千円の割引を得ることも原理上は可能だ。別途端末代金の購入価格も考える必要はあるし、音声通話をどうするかなどの課題はあるものの、パケット代金はかなり大幅な抑制が可能となっている。
もっとも、現在唯一のAndroid3.0のタブレットであるL-06Cでもテザリングは可能なので、ここまでする必要はないだろうが、スマートフォン購入時のデータ契約に関しては店頭で選択可能である。(店員さんを困らせてしまう可能性は多大にあるが) ただし、音声通話は使えないし、2年縛りの違約金なども高額になるため、実際に購入する前によく注意をしてほしい。
XperiaでSoftBank MMSを解禁!? 公式SIMロック解除を試してみた。
「SIMロックフリーなんて嘘だ」 「ドコモはテザリングをさせる気がない」
Twitter上で溢れる失意の声。SH-12Cのテザリング、つまりスマートフォンをモデムとして、パソコンやタブレットで通信ができる禁断の機能の、「残念な実態」に対して寄せられた反応だ。
一体、SH-12Cで起きている問題は何なのか。本当にドコモが悪いのか。そしてテザリングを最大限活用する方法とは。徹底的に解剖する。
当初は期待に満ち溢れていたSH-12C
ドコモは夏モデルから、テザリングとSIMロック解除に対応した端末を投入した。パソコンなどの外部機器を接続した通信という扱いであり、通常はパケット代の上限金額は10395円となる。
シャープが携帯キャリア3社からリリースしたAQUOS Phoneだが、ドコモに投入したSH-12Cは、テザリングにも対応した上で、SIMロック解除機能を備えている。
すこぶる気に入っている端末ではあるが、ちょっとしたことでケチがついた。テザリングだ。SIMロック解除の状態だが、FOMAカードを装着した状態で、メニューからテザリングをオンにすると、APNが自動的に切り替わるのだ。通常はspmode.ne.jpに設定してあるが、テザリングをオンにすると、隠しAPNであるdcmtrg.ne.jpに切り替わり、テザリングをオフにすると元のspmode.ne.jpに戻る。
これで何が困るかというと、まず、FOMAカードを使うドコモのMVNOを利用しようとしても、テザリングができなくなってしまうことだ。たとえば、日本通信のb-mobileでは、dm.jplat.netというAPNに接続して通信するが、その状態でテザリングをオンにすると、dcmtrg.ne.jpに切り替わり、当然、このAPNは、b-mobile経由では使えないため、結果としてテザリングは不可能だ。それどころか、スマートフォンとしての接続もできない。日本通信のAPNではないのだから当たり前だ。
【山田祥平のRe:config.sys】 AQUOS PHONE SH-12C入手で、全部入りケータイまであと少し
この記事では、SH-12CのSIMロックをドコモの所定の方法で解除した上で、日本通信のb-mobile SIMを挿し、端末正規のテザリング機能を利用しているのに、テザリングが利用できない、と憤っておられる。
ここで冒頭のSIMロック解除なんて意味がないじゃないか、といったNTTドコモに対する批判の反応に繋がるわけである。
一体どうしてこのような問題が起きているのか。
かくしてテザリングができない仕組みが作られた
まず確認しておきたいのが、日本通信はMVNO、つまりドコモの回線を借用する形で通信事業を展開しているという点だ。パッケージにももちろんb-mobileと書かれてはいるものの、実際はFOMAカードなのである。
他にもMVNOとしてはDTIやWILLCOM CORE 3Gが思い浮かぶが、これらのSIMカードも内実はFOMAカードだ。
そこで重要になってくる肝心のテザリング機能の実態だが、これはAndroid標準の機能をそのまま使っていると思われる。Wi-Fiを経由し、さらにインフラストラクチャーモードを使えるため、ノートPCだけでなく、タブレット端末や他のスマートフォンといった具合に、幅広く接続可能だ。
素に近いAndroidの端末ではそういったことはないのだが、SH-12Cではテザリング中、APNの設定を開くことができない。これはテザリングは隠しAPNであるdcmtrg.ne.jpでのみ接続させるための措置である。このAPNにはspモードのAPNからのみ接続が可能となっている。他のAPNでは接続させたくない事情があるということだ。
ここで注意しておきたいのは、AndroidのAPN設定が、SIMのMCC+MNC(キャリアコード)と紐付けされているという事実だ。
つまりはこういった仕組みによって、spモード契約の付いていない(b-mobileを含む)FOMAカードでテザリングをする限り、ドコモの事情によって、Android標準のテザリングが使えないのだ。なのでspモードではなくmoperaでの契約でも同様に接続はできない。
なんということだろうか。おそらく低廉な通信料金を誇るb-mobileで使いたいからこそ、喜んで記念すべき最初の(というと厳密にはラクラクホンが先だが)SIMロック解除と、同時にテザリングにも対応したSH-12Cを買いに走ったコアユーザーも少なからずいたはずである。
と、ここでドコモを叩くのは簡単ではあるが、事情はきわめて複雑だ。
どのアプリがどの通信を行っているかの判別というのは、フィーチャーフォンはともかくとして、スマートフォンでは非常に困難である。アプリ数も多いため、通常のパケット通信と、PC接続というのが、ドコモ側で区別できないのだ。そのため、ドコモはAPNごとで、ユーザーの通信手段や用途を把握するという方法をとっているわけである。
厄介極まりないが、仕方がないとも言えよう。各社のパケット単価は10年前のそれを改訂もせずに継承し続けており、異常に高い。実際に数MB前後の通信を行っただけでもパケット上限にへばりつくような料金体系である。パケット単価を見直し、通信量で判別する方式に戻さない限り、APNごとにユーザーを管理する手段が間違っているとは必ずしも言えない。
ドコモの事情を批判するためには、業界全体のパケット定額の仕組みそのものを批判する必要が出てくると言えよう。
SH-12Cでテザリングを最大限活用する方法
さて、この仕組みであるとおわかりかと思うが、SoftBankのiPhoneのSIMカードであれば、キャリアの保証対象外である非公式な行為ではあるものの、通話や通信はもちろん、テザリングも可能である。これはFOMAカードではかかっていたテザリング中のAPN変更が働かないからだ。
一方でイーモバイルでは利用不可能であるし、auは通信規格が異なるのでもちろん使えない。ドコモと同じW-CDMAのSoftBankで、IMEI判定もないiPhoneのSIMであるからこそできる技であるとも言える。
現状ではやはりドコモ回線では、通常通り1万円以上(パケット10395円+音声の基本料金)の高額な料金を毎月支払ってテザリングをするしかないのだろうか?
一応の回避手段として、pdanetというアプリを使う方法がある。これはドコモ側にはスマートフォンで通信をしていると見せかけつつ、実際にはUSB/Bluetooth経由でSH-12Cをモデム化する方法だ。これならばパケット代金も通常の5985円が上限で済む。
ただし、この方法ではWi-Fiとインフラストラクチャーモードを使えない。タブレットやiPod Touchを使うために、というのは現状、この方法では諦める他ない。ノートパソコンと接続する分には、USBやBluetoothの方が省電力とも言えるのだが…。
離れ業ではあるが、パケット定額の上限自体を下げてしまうという方法が存在する。
ドコモではPCやタブレット向けにデータ契約というものが存在する。タブレット端末で携帯電話のspモードメールを契約したいなどという殊勝な人間はなかなかいないが、実はspモードをデータ契約に付けることが可能となっている。
そしてspモードが付いていれば隠しAPNであるdcmtrg.ne.jpへの接続も可能となることは先述した。タブレットに挿さっているデータ+spモードのSIMカードを、SH-12Cに挿して設定すれば、1万円を超える月額料金を払わず、半額の5,460円/月(定額データプランフラット)で利用可能になるということだ。
また、ドコモはタブレットの販売に対し、月々サポートという割引を用意している。これとはまた別に、月々サポートセット割を6月1日から開始する。新規契約やMNPによっては毎月の割引料金も上がるため、うまくいけば毎月合計数千円の割引を得ることも原理上は可能だ。別途端末代金の購入価格も考える必要はあるし、音声通話をどうするかなどの課題はあるものの、パケット代金はかなり大幅な抑制が可能となっている。
もっとも、現在唯一のAndroid3.0のタブレットであるL-06Cでもテザリングは可能なので、ここまでする必要はないだろうが、スマートフォン購入時のデータ契約に関しては店頭で選択可能である。(店員さんを困らせてしまう可能性は多大にあるが) ただし、音声通話は使えないし、2年縛りの違約金なども高額になるため、実際に購入する前によく注意をしてほしい。
XperiaでSoftBank MMSを解禁!? 公式SIMロック解除を試してみた。
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