大阪・御堂筋:1000人がパレード 親鸞関連行事
毎日新聞 2013年04月28日 20時13分(最終更新 04月28日 20時35分)
大阪市中央区の北御堂(みどう)(浄土真宗本願寺派本願寺津村別院)と南御堂(真宗大谷派難波別院)間の御堂筋約600メートルを結ぶ約1000人のパレードが28日、約30年ぶりに復活した。南御堂であった浄土真宗の開祖、親鸞の750回忌の関連行事。両御堂は御堂筋の名前の由来でもある。
大谷派、本願寺派両派系列の高校から幼稚園まで約10校の児童生徒ら約500人がブラスバンドの演奏に合わせて行進。先頭では南御堂のキャラクター、ブットンくんがオープンカーに乗り、法要をアピールした。僧侶が法要前に同ルートを歩く「参堂列」の行列も続き、約500人が雅楽を伴奏にしずしずと歩いた。
このパレードは、両御堂共催の「御堂まつり」の一環として1965年に始まり、資金などの問題で82年に中断。翌年、このパレードをちょうど引き継ぐような形で、大阪の風物詩、御堂筋パレード(2007年まで)が始まった。
11月には北御堂主催のパレードもある。南御堂の実質的責任者、五辻(いつつじ)信行輪番(59)は「北御堂と協力して、御堂筋と両御堂の歴史などを広く市民にアピールしていきたい」と話した。【鈴木英生】