民主党が29日、夏の参院選に向けて、代表や閣僚経験者らによる全国遊説を始めた。各地で有権者の声を聞き、党の政策に反映させる狙い。29日は東京・巣鴨で海江田万里代表、細野豪志幹事長らが演説。安倍政権を「競争万能主義が前に出てきている」と批判し、民主党への支持を訴えた。
民主党は28日の参院山口補選で大敗、6月の東京都議選や7月の参院選に向けて立て直しを迫られる。遊説で政権との対立軸を示したい考えで、海江田氏は「安倍政権で円安が進み株価が高くなったが、多くの人は恩恵を実感できない。民主党が皆さんの声を政策に生かす」と強調した。
巣鴨の地蔵通り商店街では、聴衆から「反対するだけではなく、前向きの政策を示して」との声も飛んだ。細野氏は演説後、記者団に「厳しい状況だがしっかり国民の声を受け止め、前進する姿を見せなければならない」と語った。
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朝日新聞官邸クラブ