初回のピンチを無失点で乗り切った後は真っすぐで押した【拡大】
2軍で取り戻した重心を落としたフォームで、強い球を投げ込む。軸足を置くプレートの位置も三塁側に変えたことで角度もついた。6回7安打2失点。大量援護にも守られ、仕事を果たした。
足元にも変化があった。現在2軍では、全選手が黒いストッキングを見せてユニホームを着る。今回降格した岩田も、もちろんすそを上げた。1軍に復帰すれば、その必要はないが、ストッキングを見せて臨んでいた。2軍に落ちた悔しさを忘れず、力投した。 「やっと1軍の戦力になれたという感じです。もっとしっくり、もっとピリッとしたい」
昨年8月29日のDeNA戦(横浜)以来、忘れかけていた勝利の味。もちろんここがゴールではない。和田監督は「もっと高いレベルを求めている。もっともっとやってもらいたい」と注文をつけた。もう、2軍には戻らない。足元を見つめ、地道に歩んでいく。 (長友 孝輔)
(紙面から)