NHK福岡のニュース 福岡放送局
婚姻届窓口で“風疹予防を”
風疹の患者が増えている中、妊娠中の女性が感染すると、赤ちゃんに障害が出るおそれがあることから、福岡市は、区役所に婚姻届を出しに来た人たちに、早めの予防接種を呼びかけています。
風疹は、せきやくしゃみを通じて感染し、特に、妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんの目や耳、それに心臓などに障害が出るおそれがあります。
妊娠中は、ワクチンの予防接種ができないため、福岡市は妊娠する前に予防接種を受けてもらおうと、婚姻届を受け付ける区役所の窓口で、今月中旬からチラシを配る取り組みを始めています。
30日、中央区役所の窓口では、担当者が婚姻届を提出したカップルにチラシを手渡し、妊娠前の女性だけでなく、男性やその家族も予防接種を行うよう呼びかけていました。
福岡県によりますと、県内でことし風疹にかかった患者の数は、今月21日時点で53人で、去年の同じ時期の4人を大きく上回っています。
福岡市が区役所の窓口でこうした取り組みを行うのは初めてです。婚姻手続きを終えた女性は、「抗体の検査を受けたが、まだ結果が出ていないので、抗体がなければ、予防接種を受けようと思います」と話していました。
04月30日 12時20分