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【大リーグ】

日本人投手株“急騰” ダルビッシュはサイ・ヤング賞取れる

2013年5月5日 紙面から

 開幕から1カ月余りが経過した大リーグで、日本人投手株が急騰している。米複数メディアが4月を振り返る“おさらい”特集を組み、ア・リーグで今最も熱い投手に、マリナーズの岩隈久志投手(32)を挙げたほか、レンジャーズのダルビッシュ有投手(26)については「日本人で最初のサイ・ヤング賞投手になれる器」と太鼓判。地味ながら堅実な仕事で勝ち星を積み重ねるヤンキースの黒田博樹投手(38)にも往年の名投手が熱視線を向ける。3投手とも投手の評価指標である防御率&WHIPでア・リーグの10傑入り。その勢いはとどまるところを知らない。

 まだシーズン序盤とはいえ、“タイトルレース”の先頭を突っ走っているのは間違いない。その年、最も活躍した投手に贈られるサイ・ヤング賞。4月を終え、米放送局ESPN(電子版)が早くもダルビッシュの「日本人初栄冠」について言及した。

 4月特集の中で右腕の快投に触れており、ここまで38イニング2/3を投げて58奪三振、1試合(9イニング)平均では13・5という奪三振率を「歴史的」と絶賛。日本ハムからポスティング制度を使って移籍した際、レンジャーズは入札金と契約金合わせて約1億1000万ドル以上(約110億円)を巨額投資したが、「球団はこれで他チームを制することができると思ったはずだ。実際、その通りになっている」と“お買い得感”を強調した。

 さらに特集ではア・リーグ関係者が「メジャー2年目で日程やマウンド、遠征、文化など全てに慣れた」と好調の理由を分析。「もう彼が何をしでかそうが驚かない」と今季のサイ・ヤング賞に輝く姿を予想した。

 また、米放送局CBS(電子版)は「代えがきかない5選手」の1人に、ヤンキースのカノ二塁手、ジャイアンツのポージー捕手らと並んでダルビッシュを選出。開幕左腕ハリソンが故障で戦列を離れる中、「レ軍の先発ローテは彼でもっている」と祭り上げた。

 ダルビッシュの次回先発は5日(日本時間6日)のレッドソックス戦。自身も4月5勝の成績には「どっちがいいかは分からないが、去年と今年の投球は違うと思う」とニヤリ。もはや投げるたびに全米の注目を集める右腕。このまま日本人初、いや、アジア人初の栄誉に向けて突っ走る。

 

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