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【プロ野球】

大谷 昇格即マルチ

2013年5月5日 紙面から

西武−日本ハム 2回表、2死一塁、右前安打を放ち大塚コーチ(左)とグータッチを交わす大谷=西武ドームで(持木克友撮影)

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◆西武9−7日本ハム

 西武が競り勝ち連敗を3で止めた。7−7の8回に押し出し四球と死球で2点を勝ち越した。計6投手の継投で9回を大石が締めて逃げ切った。日本ハムは中盤以降に2度、追いつく粘りを見せたが投手陣が踏ん張れなかった。

     ◇

 やはり、並のルーキーではない。右足首の捻挫から復帰した日本ハムの二刀流ルーキー、大谷が即スタメン起用に応えるマルチ安打だ。勝利には結びつかなかったものの「(打席に)全部立たせてもらい、守備も含めてしっかりできた」と納得の再スタートを切った。

 4月13日のオリックス戦で右足首をひねり、翌14日に出場選手登録を抹消されて以来の復帰戦。7番・右翼で先発出場した。2回の第1打席で、いきなり存在感を発揮した。岸に対し、1ボール2ストライクと追い込まれたが、4球目の内角直球に反応。「少し差し込まれたが、うまく打てました」と、強烈な右前打を放った。

 開幕戦で、プロ初安打を放った岸との再戦。試合前、栗山監督は岸が大谷対策を練ってくることを想定した上で「翔平がどういう工夫をするか見たい」と話していた。だが、緩急を駆使する投球術にも難なく対応。あらためて打者としてのセンスを見せつけた。

 6回は先頭で四球を選び出塁。9回、2死走者なしの場面では、大石のフォークにタイミングを外されたが、執念の三塁内野安打。歯を食いしばって一塁を駆け抜け、最後の打者となるのを免れた。

 チームは敗れ、勝率5割復帰はお預け。5日は母校・花巻東の先輩である菊池と対戦する。左腕との対戦とあって先発出場は微妙な状況だが「明日、また切り替えていきたい」と大谷。次戦へ向けて、表情を引き締めた。 (佐藤啓)

 

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