◆阪神7−6ヤクルト
阪神が2連勝で、貯金を今季最多の4とした。打線は1回、マートンの3ラン、日高の2点二塁打などで6点を先制。6回にも大和の適時二塁打で加点した。岩田は6イニング2失点で今季初勝利。ヤクルトは小川が4イニング6失点でプロ初黒星を喫し、4連敗。
◇
ようやく、ひとつの壁を乗り越えた。阪神がヤクルトに連勝し、5度のチャンスがありながら届かなかった貯金4に到達した。前日(3日)には打線が爆発して今季最多の14得点で大勝。これまで2度の2ケタ得点後の試合は、1得点と零封で敗れたが、3度目の正直で、この日は打線がまた奮起した。
結果として1点差で逃げ切ったものの、初回の先制パンチが最後まで効いた。オープン戦では1点も奪えなかったルーキー小川に対し、大和、鳥谷の盗塁などで得た1死二、三塁の先制機でマートンが左翼席へ3号を放つ。2試合連続の初回得点を挙げると、その後、相手の守備の乱れもあり一挙6点を奪った。
「今は自分で自分をコントロールできているから、いいスイングができている。自分もチームもいい状態できている」
マートンは好調ぶりをそう自己分析した。3打席目まで2本の二塁打を放っていて、前日から8打席連続出塁。2日連続の3安打。昨年は9度だった猛打賞も、今年は31試合時点で8度目だ。
6回の三塁打で日米通算1000安打を記録した西岡とともに、マートンが4番としての存在感を十二分に示している。和田監督はマートンについて「集中している。ここに投げれば打ち取れるというものがない状態」との驚きと頼もしさを口にした。
連勝は4月21日以来。「これまでは、勢いに乗れないけど、ズルズルともいかないという感じ。きょうの勝ちは大きい」と和田監督。さらなる貯金の上乗せに手応えを感じていた。 (中山隆志)
この記事を印刷する