'13/5/4
FF初日から最高79万8000人<動画あり>
2013ひろしまフラワーフェスティバル(FF)が3日、広島市中区の平和大通り一帯で開幕した。花の総合パレードやステージなどに約79万8千人(FF実行委員会調べ)が訪れ、1日の来場者数としては過去最高を記録した。祭典は5日まであり、国際平和都市から世界へ平和の尊さを発信する。
初日のメーンとなるパレードには、79団体約8300人が参加した。伝統芸能やダンスを披露し、折りづるみこしで平和や団地の結束をアピール。沿道を埋め尽くす見物客から声援を浴びた。
全国のご当地グルメを集めたB級グルメコーナーや観光物産展も身動きが取りくいほどの人気ぶり。スペシャルゲストのBENI(ベニ)さん(27)のコンサートは、約1万5千人を集めた。
これまでの1日の来場者数の最高は、1979年(第3回)の最終日に記録した約77万人。3日はこれを約2万8千人上回った。
実行委は、カープ応援パレードなどで家族3世代で楽しめる工夫を凝らし、「ピースフラワープロジェクト花育」で市民参加を進めたことなどが、記録につながったとみる。
近くで開催中の全国菓子大博覧会(ひろしま菓子博)と相乗効果も生んだ。
37回目のテーマは「心に花を 咲かせる笑顔 平和な未来」。平和記念公園内のカーネーションステージでオープニングセレモニーがあり、出席者と観客が黙とうをささげて開幕した。
松井一実市長は花の塔に点火。フラワークイーン3人は「広島と世界を結ぶ平和と花の祭典。みんなで輝きましょう」と宣誓した。広島県熊野町出身の姉妹デュオ「メビウス」がテーマソング「花ぐるま」を歌い上げた。
【写真説明】花の総合パレードが繰り広げられる平和大通り。沿道を埋め尽くした見物客が声援を送った(撮影・藤井康正)