'13/5/3
尾道大橋無料化で渡船利用減
尾道市中心部と向島を結ぶ尾道大橋が無料化されて1カ月がたった。生活道路として朝夕のラッシュ時は混雑する一方、尾道水道を運航する渡船には利用者減の影響が出始めている。
乗用車を運ぶ2航路のうち、大橋に近い尾道渡船は1日から午前10時〜午後4時の間2隻体制だった運航を1隻にした。利用者が減り、経費を削減するためという。
宮本隆幸社長は「回数券を持っている人がまだいるが、券がなくなったら今後さらに客が減りそう」と懸念する。福本渡船も車での利用者が無料化前の半分以下という。
大橋では現在、料金所の撤去作業が進む。朝夕の通勤時間帯の交通量が増え、周辺道路の渋滞が長くなっているという。
渡船を通学・通院に必要な交通機関と位置付けている市政策企画課は「観光客の渡船利用を増やすため、向島を楽しめるプランを考えたい」としている。
【写真説明】尾道水道を行き来する渡船。奥は尾道大橋と新尾道大橋