名古屋グランパスのDF田中マルクス闘莉王(32)が4日、Jリーグ9試合で12得点にとどまっている攻撃陣の奮起を促した。3日の川崎戦に1−2で敗れ、チームは最近のJリーグ3試合で1分2敗と停滞。闘莉王はこの間の得点が1点ずつだったことを問題視し「2点は取らないと」と熱く語った。
1点で勝ちきれるほど甘くはない。もっともっと点を取れ。爆発しきれていない攻撃陣に、闘莉王は「1点ぐらい取られるのは仕方ないでしょ。取られたら取り返せばいいんだ。2点は取らないと」。最低限のノルマとして1試合2得点を掲げた。
DFとして完封できない責任を免れようとしているわけではない。闘莉王は川崎戦での失点シーンをこう振り返る。「1点目は難しいヘディングだったはず。あれはなかなか決められないよ。2点目だってあそこ(ゴールから約20メートル)から入ったら仕方ない。DFとしては何もできない」。
サッカーではDFが完璧に仕事をしたとしても、避けられない失点がある。それが「1点ぐらい取られる」の真意だ。ならば相手を上回る攻撃力で勝つのみ。「川崎戦では2点取るチャンスはあった。後半はずっといいペースで戦っていたしね」と闘莉王。決定力次第で1試合2得点は十分可能だと語った。
得点力アップには闘莉王自身も積極的に貢献する。J通算60得点を誇る超攻撃的DFが、今季はいまだに無得点。「オレもそろそろ点を取らないといけない」と闘莉王は言う。次戦は6日の仙台戦(豊田ス)。ゴールデンウイークの締めに、闘莉王率いるグランパスがゴールラッシュを見せるか。
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