外見が男っぽいこと、友達がいないことに悩む、本当ならどこにでもいるはずの少女、桜木奏。彼女は実は、姿を自在に変えることのできる魔法少女だったのだ…! 高校入学を期に友達を沢山作ろうとした彼女だが、魔法少女の格好で教室に入ってしまい…。
主人公が面白い。色々なシチュエーションで奏は苦境に立たされるが、その都度表情やアクションが豊かだった。ストーリー展開は勢いにのっており笑わせてもらった。全体を通しての設定やプロットが雑すぎるので、受賞には至らなかったが、作者の今後が楽しみになる作品だった。
体が変化し、死に至るというバクテリア・琴座α星病原体が女子高生に蔓延。春から高校生の達彦は、幼馴染の沙織が感染したと聞き動揺する。表情を失い、肌色が変化し、腕の本数が増えていく沙織。それでも制服が着たいと願う彼女のため、達彦は特注の制服を用意するが…。
特徴的な口調、恐怖を感じさせるキャラクター造形にオリジナリティを感じた。ストーリーもご都合主義的展開ではなく、ピンチを自力で乗り越えていく主人公の姿に共感でき好感が持てた。ただ、設定が粗いため、ラストの展開を楽しむことができなかった。
女性が苦手な輝明は不運にも学校一のイケメンに選ばれてしまい、世界は一変。だが輝明は地味なクラスメイト花子のことが好きだった。卒業式の日、輝明の第二釦(ボタン)を狙うミスコン優勝者の麗華らの執拗な追跡に、輝明は…!?
イケメンに祭り上げられ、しかし好きな人に思いが届かない不幸な主人公と、釦をめぐって対立するキャラクターたちの葛藤が、テンポよく丁寧に描かれていた。一方で、イベントとしての釦争奪戦やテーマである制服にもっと仕掛けが欲しかった。
様々なテーマのイラストを描いてくれた。ただ、キャラクターの顔立ちが一辺倒。造形のバリエーションをもっと増やそう。
瑞々しい表情のキャラクターに好感が持てた。しかし、デッサン自体はまだまだ力不足。正確な画力を心がけよう。