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統合医療について当院では、西洋医学と伝承・自然医療の力を合わせた統合医療をとりいれています。
【統合医療】を志す
当院では、アロマセラピーを始とした「自然医療」のみに走らず、これまでの「西洋医学」と「伝統的な医療」を融合させた【統合医療】の立場をとっており、今後も、古きよき知恵としての医療と、最先端の西洋医学を統合した【統合医療】を志していきたいと考えています。
『医療』という言葉の懐の深さを感じて
この一年で、アロマセラピーを使ったスプレーをはじめ、クリームやジェル、バーム、ローズウォーターなど、さまざまなアイテムを患者さんにご紹介してきましたが、たくさんの方が良くなっていかれる一方で、あまり症状が好転しないお子さんもいらっしゃいました。
当初は、西洋医学の苦手な分野にアロマセラピーを使用すれば、問題がすべて解決するのではないか・・・と思う節がありましたが、実際には、そうではなく、結果として、現在の診療の限界をより一層感じさせられ、また、医療という言葉の懐の深さをしみじみと感じることとなりました。
つまり、来院されるお子さん方の生活全般の中に、「不調」の理由が隠されていることを知ったのです。
『生命の質』を豊かなものにするために
療の中から、例を挙げますと、アトピー性皮膚炎のお子さんで、以前は保険薬だけを処方していたお子さんに、アロマセラピーのクリームをお渡ししたら、目を見張るほどによくなられるお子さんがたくさんいらっしゃいました。しかし、完全に症状がなくなるということはないのです。そこで、私は、お子さんの食事の内容や、生活のリズム、睡眠時間などにも興味をもつようになり、現在では問診時にさまざまなご質問をさせていただいております。
また、こんなケースもありました。下痢をしていたお子さんで、あれこれとお薬を出したりしていましたが、あまり良くならないので、おかしいと思い、よくお聞きしてみたら、毎晩牛乳を1リットル飲んでいた、毎日フルーツを取りすぎていた・・・といったことがあることが分かってきました。
食事や、生活のスタイルなどといった生活の質は「生命の質」です。私ども五の橋キッズクリニックでは、子ども達の「生命の質」を豊かなものにするために、医療者の立場からお手伝いをしたいと思う次第です。
『家族』『社会』の『生命の質』を豊かなものにするために
いま、さかんに言われる「食育」もしかり。おしきせの栄養指導ではなく、栄養内容は当然のことながら、食事のとり方、食事が単なる栄養にとどまらない「命の質」の重要な要素として、薬膳料理に詳しい方など専門家を招いての相談会なども、いずれ開催したいと考えております。
そして、私どもの想いは、【統合医療】を通じて、小児科という小さくて弱い子どもたちの先にある、より大きな「家族」や「社会」の「生命の質」を豊かにするお手伝いをして、地域に貢献していきたいと願っています。今後とも、私どもの診療活動に、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
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