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政治
【主張】北方領土2等分 「妄言」には惑わされるな
プーチン氏は首相と、領土交渉を加速化させることで合意したが、真摯(しんし)に解決に努める姿勢は見受けられないことは残念だ。
最初に大統領に就任した00年以降、領土交渉は一歩たりとも前進していない。北方領土ではロシア側が軍備を強化し、米韓など第三国の企業の進出も続く。解決したいと本当に望むのであれば、こうした動きに待ったをかけるのが筋というものだ。
安倍首相は、「四島の帰属問題を解決して平和条約を締結する」という基本姿勢を改めて国民に強調し、返還実現に向けて国論を引き締めてほしい。「個人的な信頼関係が生まれた」と語った以上、忌憚(きたん)のない意見をプーチン氏にぶつけてもらいたい。
日露首脳は会談後の共同声明で、両国関係の将来を「相互信頼と互恵の原則」という言葉で規定した。プーチン氏は国内政治では強権的な手法を駆使しているが、北方領土問題でも、強い指導力を発揮してもらいたい。
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