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国連 ソマリア飢きんで約26万人死亡
5月3日 10時48分

国連は2日、アフリカ東部のソマリアで2010年から去年まで続いた飢きんで、合わせて26万人近くが死亡し、その半分以上が5歳以下の子どもだったとする報告書を発表しました。

FAO=国連食糧農業機関などがまとめた報告書によりますと、ソマリアでは、2010年10月ごろから、深刻な干ばつと長引く内戦が原因で主に南部と中部で飢きんが起きました。
とりわけ2011年7月ごろには、南部で勢力を伸ばしていたイスラム系武装勢力と暫定政府の軍との間で激しい戦闘が起きて、食糧事情や衛生状況は最悪となり、ひと月に5万人近くが餓死したと推定されています。
そして、去年4月までに合わせて25万8000人が死亡し、そのうちの52%が5歳以下の子どもたちとみられています。
ソマリアでは長い内戦の後、去年8月、選挙を経て国際社会から正式に認められる政府が発足しました。
報告書は飢きんなどをなくしていくには国内の政治の安定が不可欠だとして、紛争の当事者に、問題の解決に向けて努力するよう呼びかけています。
一方、国連安全保障理事会は2日、ソマリア政府の国づくりと和平構築を支援するため、来月から1年間、国連の文民スタッフからなる「国連ソマリア支援ミッション」を、現地に派遣する決議を全会一致で採択しました。

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