#135 愛情の遮断?>チャーリーママさんへのお返事 その1
テーマ:ムツさんに聞いてみよう大変お待たせいたしました。
ムツさんからの返信が届きましたので
こちらのブログの場をかりまして
お届けしたいと思います。
それは、読んでいただく皆さまとみんなで
同じテーマを考えていく、そして伝え合う、ということに
大きな意味がある、というムツさんの
思いがあるからです。
今回のテーマも、犬に対しての
「愛情の遮断」という言葉についてです。
同じような疑問を持たれた方も
多いのではと思います。
犬を愛するみんなで、このテーマについて
ムツさんの返信とともに
語りあえましたら嬉しく思います。
まずは、いつものように、チャーリーママさんからいただきました
ご質問のメッセージをご紹介しましょう
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こんばんは。
神奈川でドッグトレーナーをしていますチャーリーママと申します。
いつも拝見させていただいてます。
ムツゴロウ先生の著書や、あきる野でのティーチインは私の大切な宝物です。
今日は、一点どうしてもお伺いしたいことがありましてメッセージを送らせていただきました。
ティーチインでも講義にありました「咬み犬」の件で。
多くの咬み犬と呼ばれる犬たちは飼い主の不適切な接し方で
咬みが強化されている現状があるかと思いますが、
今まだ、専門家(ドッグトレーナー)の中に『愛情遮断法』なるものが存在します。
2週間、餌やりや散歩などの基本的な世話以外は無視するというもの。
その後徐々に声をかけたりする、と。
それは犬と飼い主の関係を一旦リセットすると説明されています。
私はムツゴロウ先生の、愛を与え続ける、という信念が大好きで、
脳の辺縁系に刻まれたトラウマにこそ、
遮断せずに愛を正しく与えなければいけないと考えて、指導しています。
時に上記の方法を取る方との間で意見の食い違いで
攻撃と取れる物を受けることもありますが・・・
誰に聞いても犬それぞれで、と言葉を濁す。
どうでしょうか?本当に遮断が正しいか、
もしくは犬によっては適当な方法なのか必要な犬もいるのか?
ご意見を伺わせていただけませんでしょうか?
よろしくお願いいたします。
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チャーリーママさん。
噛み犬の件ですね。
「愛情遮断法」なるものが書かれております。
アメリカのドッグトレーナーや、ある「派」の人々は
犬のトレーニングや犬の状態を細かく分けて
何の時はこうすればいい、と言っておりますけれども
愛情遮断法などというものは、
あなたが感じているように
やはり、大きな問題があると思いますね。
犬も、そして、人の子どもも
育ちながら、周りにぶつかりながら
何かを得ていく、それが「生きる」ということなのです。
無害なところにポンと閉じ込めて
愛情を与えず、無視をする・・というような飼い方をして
犬との関係を、切り替える、リセットする、なんて
頭の中はそんな簡単なものじゃないんです。
問題があればそれにぶつかりあいながら
お互いにもみ合って、そして満足いく形にしていく、
というのが私は、正しい方法であり
それが本当の愛情だと思います。
この続きはまた明日としましょう。
BYムツさん 畑 正憲
To be continued
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1 ■経緯がありました
この質問メールには経緯がありました。こちらのコメント部分をお借りして、流れを覚えている範囲で書いておこうと思います。
チャーリーママさんのところに長年通ってて噛みの問題が解決しなかったある飼い主さんが、他のトレーナー(Aさん)のところで指導を受け、期間限定の「愛情遮断」とその他の指導によって噛みという問題行動が収まった事実に端を発するものです。
当時Aさんは「愛情遮断」という言葉を使っていましたが、その言葉が幼児虐待を連想させるため一部のSNSを中心に意図しない方向に言葉だけが一人歩きし始めたのを私は知っています(後に、Aさんは適切な用語でなかったとして他の言葉を使うようになりました)
私はAさんが指導した「愛情遮断」は、犬が「噛みたくなる」ような条件を作らないように、飼い主が変わるための期間と理解しました。犬へ過度な干渉(愛情の押し付け)をしないように「人」が習慣を改める期間です。ですから、犬を閉じ込めたり、要求の全てを無視するような「虐待」とはまったく異なるものだったと記憶しています。
トレーナーでもなんでもない私がそう理解した事をプロのドッグトレーナーであるチャーリーママさんが誤解するはずがありませんが、こちらのブログの読者さんは、そういう話が過去にあったということを念頭においてこの記事を読むと、また興味深いと思います。