宮城のニュース
東松島がれき93万トン減 推計量見直し、処理費圧縮
宮城県東松島市は、東日本大震災で発生した災害廃棄物と津波堆積物の推計量を見直した。当初の想定に比べ災害廃棄物は47万トン減の109万8000トンとなり、津波堆積物は216万800トンと46万7200トン減った。 市によると、可燃物などの災害廃棄物は当初、浸水面積や被災家屋数などから推計した。処理作業開始後、仮置き場搬入量や処理量などに基づき推計し直した。 想定より多くの災害廃棄物が津波の引き波で沖合に流されていたことや、支援制度を活用し修繕した被災家屋が多かったことなどが減少の要因とみられる。 津波堆積物は市の浸水面積に平均5センチの土砂などが堆積したと見込んでいたが、現地の測量などから平均4センチと判断して見直した。 本年度当初で想定した災害廃棄物処理事業費の総額は、推計量の減少などに伴い441億9960万円となり、事業開始当初に比べ203億8285万円圧縮された。 ことし3月末時点の仮置き場搬入率は災害廃棄物が91%、津波堆積物は89%。市は当初計画通り、本年度末までに処理を完了させる予定。
2013年05月03日金曜日
|
|