東日本大震災:県内外の5団体、「がれき」反対で富山市長を告発 /富山
毎日新聞 2013年05月03日 地方版
震災がれきの受け入れに反対する住民団体「放射能から子どもを守ろうin富山」(佐藤好美代表)など県内外の5団体は1日、がれきの本格焼却を表明している富山地区広域圏事務組合理事長の森雅志・富山市長に対し「がれき受け入れは市民の健康、財産に大きな損害を及ぼし、森市長の行為は職権乱用罪などに該当する」とする告発状を富山地検に提出した。
また同日、石井隆一知事に対しても岩手県山田町のがれき受け入れを中止するよう求めた要求文を提出した。
佐藤代表は「反対している住民も地元のつながりなどで声を上げられない人が多く、市側も私たちの訴えをことごとく無視している」と告発に至った経緯を説明している。これに対し、森市長は「聞いていないのでコメントできないが、もし(告発が)事実なら誣告(ぶこく)罪(虚偽告訴罪)で訴えるだけ」と反論。具体的な受け入れ時期については「広域圏の事務局としては県からの要請を待っているところ」と説明した。【青山郁子】