先発の阪神・メッセンジャー=甲子園球場(撮影・岡田亮二)【拡大】
「チャージしてくれば“いつでも行っていい”ということだった。野手が来るのが視界のスミに見えたんだ。しっかり芯に当たってくれた。気持ち良かったよ」
会心のバスター。目の前まで迫っていた三塁・宮本の脇を地をはうような当たりで破り、猛打爆発を呼び込んだ。
今春キャンプでのこと。初めてフリー打撃を行った2月10日、サク越え2本の藤浪に負けじとチームトップの3本のアーチをかけた。「もっと打撃練習もしたいんだけどね。藤浪のサク越え? 拍手されていたけど、1つはファウルだ」と意地もチラリ!? 4月28日のDeNA戦で黄金ルーキーは「プロ初安打」を記録したが、メッセンジャーも負けじと、今季12打席目で初ヒットだ。
「途中からしっかり修正できたのが良かった。相手がヤクルトばかりだって? ハードラックだね。他のチームにも投げたいよ」
最後はちょっぴり、本音も出た。今季登板6試合のうち3試合でツバメ退治を命じられ、その全試合でチームは勝利。来週10日もヤクルト戦(松山)登板が濃厚だが、次もまた、最高のフライデーにしてみせる。 (長友 孝輔)
(紙面から)