麻生副総理 ＡＳＥＡＮ会議に出席

5月3日 21時35分

アジア開発銀行の年次総会などに出席するため、インドを訪問している麻生副総理兼財務大臣は、３日、ＡＳＥＡＮ＝東南アジア諸国連合との財務相会議に出席しました。
一連の会議を通じて日本としては、経済の好調な東南アジア諸国との連携を強め、こうした国々の成長を取り込みたい考えです。

インドのデリーを訪れている麻生副総理兼財務大臣は、日銀の黒田総裁と共に、３日夕方、中国、韓国それに、ＡＳＥＡＮ＝東南アジア諸国連合１０か国との財務相・中央銀行総裁会議に出席しました。これに続いて、麻生副総理は初めて日本単独でＡＳＥＡＮとの会合も開き、この中では、ＡＳＥＡＮ各国に進出している日本企業を支援するため、現地通貨を調達しやすくするなど、金融面での協力拡大で合意する見通しです。
ことし、来年とも５％を超える成長率が見込まれるＡＳＥＡＮ諸国は、世界でも好調な経済成長が期待されており、かつてアジア通貨危機で連携を主導した日本としては、成長戦略の一つとして、こうした国々の成長を取り込みたい考えです。
麻生副総理は、４日まで滞在し、アジア開発銀行の総会での演説のほか、インドのシン首相と会談する方向で調整しています。
ところで、この機会を利用して、ほぼ毎年行われていた日中韓３か国の財務相会議は、直前に、取りやめが決まりましたが、３日のＡＳＥＡＮとの会議に中国と韓国の閣僚は、国内の事情などを理由に出席しませんでした。