“選手会長”吉田４位タイ　「選手として囲まれうれしい」

　▽３日、千葉県・鶴舞ＣＣ東Ｃ（６４４５ヤード、パー７２）▽晴れ、気温１７・２度、風速２・１メートル▽賞金総額７０００万円、優勝１２６０万円▽１０８選手（うちアマ３人）▽観衆３０５９人

　今季女子ツアーの選手会長にあたるミーティング委員長を務める吉田弓美子（２６）＝イーグルポイントＧＣ＝が３バーディー、ノーボギーの６９で首位と１打差の４位につけた。横峯さくら（２７）＝エプソン＝、原江里菜（２５）＝ＮＥＣ＝、桜井有希（２４）＝スターツ＝が４アンダーで首位に立ち、吉田、森田理香子（２３）＝リコー＝ら５人が３アンダーに並ぶ混戦模様。

　この日たった３人しかいなかったノーボギーのラウンド。吉田は取材陣の輪の中で「あ〜、うれしい。今日は選手として囲まれた。今年は委員長としての囲みばっかりだったから」と、しみじみ。ショットをピンそば１メートルにつけた８番、５メートルのチャンスを決めた１３番、２０メートルの長いパットを沈めた１６番、３つのバーディーを説明した。

　今季はミーティング委員長の重責も担う。第４戦ではローカルルールをめぐる大騒動も勃発。誰よりも心を痛め、涙も流した。「自分のゴルフに集中できるか不安も大きかった」。だが、前々週４位、前週も１１位と調子は上がってきた。

　クラブハウスに飾られた大会歴代優勝者の記念額を見て「たくさん試合がある中でも勝ちたい試合なんです。あの歴代チャンピオンの仲間入りをしたい」と話している。初代覇者・申ジエは吉田と誕生日が１年違いの元世界ランク１位。第２回覇者・不動裕理は「生まれて初めてサインをもらった憧れの人」。そして昨年覇者の有村智恵は吉田が「彼女のようなアイアンショットを打ちたい」と尊敬する同い年のライバル。まさに吉田にとってスペシャルな３人。４代目襲名へ、選手・吉田がトーナメントをリードする。（月橋文美）