登頂証明に「日本国征服」=批判受け変更—新潟県

 新潟県村上市と山形県鶴岡市にまたがる山「日本国」(標高555メートル)の山開きに合わせ、新潟県などが「日本国征服証明書」と題した登頂証明書の発行を企画したところ、約50件の批判が寄せられたことが分かった。新潟県は3日夜、名称を「日本国登頂証明書」に変更すると発表した。

 県村上地域振興局によると、地元では三十数年前から、毎年5月5日の日本国の山開きを愛着を込めて「征服登山」と呼んでいる。県と地元市民団体は、地域振興の一環として登頂証明書の発行を企画し、名称に「征服」を取り入れた。

 ところが、県が4月24日に発表すると、「征服という言葉には違和感がある」「(尖閣問題など)領土問題で揺れている時期に不謹慎」などの否定的な意見が、メールや電話で寄せられたという。

 県の担当者は「山開きの日に現地での混乱を避けるため、一般的な言葉に変更した」と説明している。 

[時事通信社]

Copyright © 2012 Dow Jones & Company, Inc. All Rights Reserved

本サービスが提供する記事及びその他保護可能な知的財産(以下、「本コンテンツ」とする)は、弊社もしくはニュース提供会社の財産であり、著作権及びその他の知的財産法で保護されています。個人利用の目的で、本サービスから入手した記事、もしくは記事の一部を電子媒体以外方法でコピーして数名に無料で配布することは構いませんが、本サービスと同じ形式で著作権及びその他の知的財産権に関する表示を記載すること、出典・典拠及び「ウォール・ストリート・ジャーナル日本版が使用することを許諾します」もしくは「バロンズ・オンラインが使用することを許諾します」という表現を適宜含めなければなりません。

www.djreprints.com