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【グラニュース】


藤本、復帰弾はチームへのメッセージ

2013年5月4日 紙面から

 名古屋グランパスは右足を痛めていた藤本淳吾(29)が復帰戦でゴールを決めたが、川崎に1−2で敗れた。磐田は甲府に1−2で屈した。大宮は大分を2−0で下し、昨季からの連続負けなしのJ1記録を20試合に伸ばした。6連勝の勝ち点23で首位を守り、鹿島と1−1で引き分けた横浜Mとの差を3に広げた。大分は開幕から9試合勝ちなしで最下位。

◆川崎2−1名古屋

 右足ダイレクトでけりこめ−。後半38分、阿部の左クロスをケネディが胸でふわりと落としたパスに、藤本はそうメッセージを受け取った。利き足ではない右足でのゴールは、過去に2010年の一度だけ。それでも迷いはなかった。返事をするようにインサイドで丁寧にゴールに突き刺すと、技巧派レフティーは雄たけびを上げて喜びを爆発させた。

 「丁寧に狙った。右足側に弱いボールで、『ダイレクトで打て』っていうメッセージだとわかった」。実に昨年6月23日の磐田戦以来314日ぶり、復活の号砲となる今季初ゴール。それ以上に、グランパスが抱えている慢性的な課題への答えを結果で示したことに、このゴールの大きな意味があった。

 3月20日のC大阪戦で右太もも裏を肉離れ。約1カ月半の戦線離脱を強いられた。その間、格下相手には勝ち点を取れても、強豪には勝てないチーム状況をスタンドから分析してきた。「ボールを持っているのにバタバタしてて、ゆとりとか落ち着きがない。ただ出して、ただ止めて、こうしてほしいっていうパスがない」。一本一本のパスに意図を込められず、行き当たりばったりになっていた攻撃。問題点の解消に向けて、藤本は思案していた。

 試合はその4分後に勝ち越し弾を決められ、リーグ戦今季最多となる15本のシュートを打ちながら黒星。3戦勝ちなしで順位は9位まで下降し、首位の大宮とは勝ち点差11をつけられた。「きょうのジョシュアのようなメッセージを込めたプレーを、練習から意識的にやらないと。自分もそうだし、周りにも求めていきたい」。早くも訪れたシーズンの踏ん張りどころ。チームを変えるため、藤本はメッセージを放ち続ける。(宮崎厚志)

 MF小川は後半ロスタイムの惜しいシュートを悔やんだ。ゴール左約20メートルのフリーキックの場面で、「角度的には自分が得意のところ。思い切っていった」と直接狙ったが左ポストを直撃。「入ったと思ったのに」と小川。決まっていれば起死回生の同点ゴールとなっていただけに、悔しさも倍増していた。

 

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