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原発テロ対策 放射線防護車を配備5月2日 11時11分
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東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、警察庁は、原発を狙ったテロや事故が起きた際に現場で活動しやすくするため、放射線を遮断できる世界的にもほとんど例のない特殊な車両を警視庁と福島県警察本部に配備しました。
配備されたのは、全長10.5メートル、重さが21トンある「放射線防護車」です。
放射線を遮るために車体や窓ガラスに鉛が使われているほか、車内の圧力を外気よりも高くすることができるのが特徴で、警察庁が1台1億5000万円をかけて2台配備しました。
アメリカの同時多発テロ以降、警察は国内の22か所の原子力関連施設に専門の部隊を配置し、24時間体制で警戒に当たっていますが、おととしの原発事故で放射性物質が拡散し市民生活に甚大な影響が出たことから、警察庁は、原発がテロの標的になる危険性が高まったとみています。
放射線防護車は、原発を狙ったテロや事故が起きた際に、部隊が放射線から身を守りながらテロリストの制圧や住民の避難誘導などに当たれるようにするのが目的で、周辺の放射線量も測定できます。警察庁によりますと、放射線を遮断できる車両は世界的にもほとんど例がないということで、1台は福島第一原発で運用し、もう1台は緊急時に警視庁から全国に派遣する計画だということです。
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