※この記事は、2011年5月24日に、旧ブログにて公開したものです。
『言葉』というものは非常に便利なツールです。
『言葉』は、抽象度の高いものごとに
具体的な意味をもたせることができます。
『言葉』によって人は思考することができます。
世の中のいろいろなものごとに、形やイメージ、
そして、意味をもたせることができるのです。
人は、『言葉』によって自分の
思いや感情を表現できます。
『言葉』はコミュニケーションの
可能性を広げてくれます。
人間が生み出したもの・発明したものの中で、
『言葉』というものは、恐らく最も便利なツール
だと言えるのではないでしょうか。
ですが、『言葉』は万能ではありません。
たとえば、『父親』という言葉に対して、
脳裏に浮かぶイメージは人によって違います。
『father』という言葉に対して浮かぶイメージは、
一般的なアメリカ人と日本人では違います。
同じ『言葉』を使っても、それが指す
イメージは人によって違うのです。
『言葉』ひとつとってもそうなので、
文章や会話は、なおさらのことです。
電話で人と話していて、その時は特に
意識せずに相手と言葉を交わします。
電話を切った後、ふと振り返ってみて、
『自分たちはお互いに、一体何を交換していたのか?』
と、不思議に思ってしまったことがあります。
考えてみれば、自分が使った言葉は相手の中では、
自分の意図とは別の解釈をされているはずだし、
相手の言葉も、相手の中では、自分の受け取り方
とは別の意図があったはずです。
でも、親しく、信頼関係の出来ている相手であれば特に、
確実に『言葉』以上の何かが通じ合っているのです。
メラビアンの法則というものがあります。
アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが
1971年に提唱した法則で、『7-38-55のルール』
とも言われます。
感情や態度について矛盾したメッセージが
発せられたときの人の受けとめ方が、
話の内容などの言語情報が7%、
口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、
見た目などの視覚情報が55%
の割合になる、というものです。
この法則をとってみても、コミュニケーション
において、『言葉』が占める重要度が大したもの
ではないことがわかります。
『言葉』をもたない動物であっても、親子や
つがいの間に、愛情のコミュニケーションが
立派に成立しているのをみれば、確かに
理解できることですね。
また、例に挙げた『電話口』でのコミュニケーション、
つまり、相手の姿が見えない、ある種ヴァーチャル
なやりとりであっても、人は単に『言葉』だけを
交換しているわけではないのです。
コミュニケーションは、感情や、何か目に見えない
エネルギーを交換することによって成り立っているのです。
目に見えない、『言葉』の裏にある、
もっと大事なものの存在を意識する。
そういう、当たり前の裏に潜む価値を
しっかり意識することが、大切なんでしょうね。
※引き寄せの法則を理解し、自分らしく
自由に生きるための方法を学びたい方は、
こちらのブログ記事をお読みください^ー^