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トルコと原子力協定締結で合意
5月3日 23時54分

ロシア・中東諸国を訪問中の安倍総理大臣は、日本時間の3日夜、トルコのエルドアン首相と会談し、日本の原子力関連技術を輸出できるようにするための「原子力協定」を締結することで合意しました。

安倍総理大臣は、日本時間の3日夜、最後の訪問国トルコの首都アンカラで、エルドアン首相と会談しました。
この中で、安倍総理大臣は「トルコとの友好関係を深め、相互利益に基づく戦略的パートナーシップを築きたい」と述べました。
これに対し、エルドアン首相は「閣僚の相互訪問を活発にさせていきたい。エネルギー分野での協力を強めていきたい。さらに、EPA=経済連携協定の締結に向けた協議も進めていきたい」と述べ、首脳どうしの頻繁な会談や外務大臣による定期的な対話などを通じて、政治面での協力を加速していくことで一致しました。
そして、両首脳は日本の原子力関連技術を輸出できるようにするための「原子力協定」などを締結することや、トルコで計画されているシノップ原子力発電所の建設を巡って、日本に優先的な交渉権を与えることで合意しました。
さらに、両首脳はインフラ整備、医療、農業などの分野でも、関係を強化するとともに、内戦が続くシリア情勢への対応を巡っても協力していくことで一致しました。
一方、東京都の猪瀬知事がアメリカの新聞の取材に対し、オリンピック招致を争うライバル都市のイスタンブールを批判する発言をしたことについて安倍総理大臣が「トルコ側は不快に感じたのではないか。猪瀬知事はおわびと発言の撤回を表明したが、オリンピック憲章とフェアプレーの精神で互いにベストを尽くしたい」と述べたのに対し、エルドアン首相は「安倍総理大臣の発言に感謝する」と述べました。

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