【インド北部グレーターノイダ=田伏潤】日韓両国が4日にインドで開くことで調整していた財務相会談が、韓国側の意向で見送りになった。韓国側は財務相にあたる企画財政相が国会対応で出張できないためと説明しているが、麻生太郎財務相の靖国神社参拝に対する反発が背景にある可能性もある。中国だけでなく、韓国とも閣僚間の対話が当面できない見通しとなった。
日本政府関係者が3日、明らかにした。麻生氏ら閣僚の靖国参拝直後に外相会談が流れたのに続き、日韓の政治対話が閉ざされた。財務相会談ではアジア域内の金融協力などについて意見交換する見通しだった。
この日始まったインドでの東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3(日中韓)財務相・中央銀行総裁会議には韓国財務相に加え、中国の財務相も欠席した。同じくインドで予定されていた日中韓財務相・中央銀行総裁会議も中国側の意向で見送られている。北九州市で5日から開かれる日中韓環境相会合でも中国の環境保護相が欠席する。
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朝日新聞国際報道部