第2次大戦後、アメリカは憲法を6回改正、ドイツは58回も
第2次世界大戦後に、各国が憲法の改正を行った回数をまとめた。
憲法をめぐる事情は各国で異なっているため、単純に比較はできないが、アメリカの「6回」のほか、イタリアは「15回」、フランスは「27回」となっていて、中でも、ドイツは「58回」も行われている。
そんな中、現行憲法が一度も改正されていない日本は異例といえる。
また、アメリカで憲法を修正するには、「連邦議会の上下両院で3分の2の賛成」があった場合、発議され、さらに「全米の州の4分の3の州議会の賛成」が必要になっている。
これについて、近畿大学法学部の土屋孝次教授は「アメリカの場合は、50の州議会のうちの4分の3以上の賛成を求めている。そういう意味では、ハードルはかなり高いものだと思います。国民全体で考えようと。自分たちの国だという意識が、やはり強いのではないかと思います。この国の形をつくっている憲法というルールについて、意識というより、われわれも含めて勉強がいるのかなとは思います。知識がないと、そもそも何をどう改正するのかということについての議論にならないと思うんですね」と語った。