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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.33 YOU CAN (NOT) REDO.(初回限定版)(オリジナル・サウンドトラック付き) [Blu-ray]
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.33 YOU CAN (NOT) REDO.(初回限定版)(オリジナル・サウンドトラック付き) [Blu-ray] (2012)

緒方恵美, 優希比呂, 庵野秀明 Blu-ray
5つ星のうち 2.9  レビューをすべて見る (767件のカスタマーレビュー)
参考価格: ¥ 6,090
価格: ¥ 4,464 通常配送無料 詳細
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登録情報

  • 出演: 緒方恵美, 優希比呂, 林原めぐみ
  • 監督: 庵野秀明
  • 形式: Color, Dolby
  • 言語 日本語
  • 字幕: 日本語
  • リージョンコード: リージョンフリー(全世界共通)
  • ディスク枚数: 2
  • 販売元: キングレコード
  • DVD発売日: 2013/04/24
  • 時間: 105 分
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.9  レビューをすべて見る (767件のカスタマーレビュー)
  • ASIN: B00BHO70L0
  • EAN: 4988003818128
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: DVD - 1位 (DVDのベストセラーを見る)
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商品の説明

内容紹介

新たな物語が、幕を開ける。

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」は、全4部の長編アニメーション映画。
第1部『序』は2007年9月1日、第2部『破』は2009年6月27日に劇場公開された。本作『Q』は当初『急』と仮称されていた第3部に該当し、次回作の第4部でシリーズ完結が予定されている。

『序』と『破』は1995年よりTVシリーズと劇場映画で社会現象を起こした『新世紀エヴァンゲリオン』の映像と物語を応用して制作されていた。
し かし設定やデザイン、映像処理が更新されたのみならず、『破』からは新キャラクターのマリや新EVAシリーズが登場するなど独自の要素が頻出。特に後半か らラストにかけて、既存の作品世界から物語が軌道を大きく離れ、『新劇場版』がリメイクとは異なる意図をもったシリーズであることが示されていた。  

これをふまえた『Q』では、ついに完全新作としての「新たな物語」となっている。公開と同時に2012年度オープニング週末記録を興行更新。
また初回製造分のみ特典として、オリジナル・サウンドトラックを封入。テーマソングである宇多田ヒカルの楽曲も収録されることが決まっている。
劇場公開時の同時上映作品「巨神兵東京に現わる 劇場版」も本BD・DVDに収録される。
(c)カラー


【初回特典CD】
・オリジナル・サウンドトラック

【パッケージ仕様】
特殊BOX付でデジパック仕様 / 解説ブックレット

【映像音声特典】
・Rebuild of EVANGELION:3.33/劇場版特報・予告・TVSPOT/AR台本(3.33ver.)

※特典内容・仕様等は急遽変更となる場合がございます。予めご了承ください。

内容(「キネマ旬報社」データベースより)

興収52億円を叩き出した、大ヒットアニメ4部作の3作目。『~破』では新キャラクターが登場するなど独自要素が頻出したが、本作は全く新たな物語となっている。難解さがファンを呆然とさせたことも話題に。併映の『巨神兵東京に現わる 劇場版』も収録。


カスタマーレビュー

最も参考になったカスタマーレビュー
202 人中、159人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0 説明不足どころではない 2013/5/1
形式:Blu-ray|Amazon.co.jpで購入済み
私の記憶に間違いが無ければ、以前のスタッフインタビューでは万人に理解しやすくエンタメ色の強い作品を作るという旨の発言があったと思います。
序〜破は確かにその通りに、内なる葛藤や人とのコミュニケーションの難しさを描くという「エヴァらしさ」を残しつつもTV版や旧劇場版よりも格段に理解しやすくシンジ君や周囲の人間の弱さや成長を描いた良作でした。

ではQは?と問われれば…
ため息も出ない。あるいは「またやりやがった」と評するのが適当な作品でしょう。

では何がいけないのか?
端的に言えば、説明不足の四文字で事足ります。
前作の破から突然14年の経過、それは良いでしょう。
破のラストでシンジ君が取った行動により世界が危機的状況に、それも破の赤木博士の説明で納得できます。
しかしQでシンジ君が目覚めて以降の展開は不自然極まり全く納得できない。

まずヴンダー内部での描写。
一般乗組員はもちろんの事、葛城ミサト、赤木リツコ、アスカまでもが何一つ説明せずただただシンジ君を敵視しあるいは黙殺するような態度を貫きます。
もちろん説明が無いので視聴者にも情報は入ってきません。

次いでネルフ内部。
ボロボロの施設に一般職員は見当たらずゲンドウ、冬月、綾波、カヲルの四名のみ。
ここではカヲルによって世界の状況をチラ見する事はできますが、具体的な説明はやはり無し。
冬月による説明も綾波が碇ユイのコピーである事を明かすのみで他はスルー。
大半の視聴者はそんな事くらいとうの昔に察しはついているし、今聞きたいのはそこではない。

後は何も知らされないままエヴァに乗り「槍を二本抜けば世界を元通りにできるよ」「でもやっぱりあの槍違うかも」というカヲルの発言に右往左往しながら戦闘して最後には放り出されるという按配です。

全編通して視聴者の情報量と主人公である碇シンジ君との情報量はほぼ同じ。
つまり何も分からないまま何か大事な事を知っている風の人たちの争う姿を見せられ続けるわけです。
当然BGM的にも戦闘シーンの派手さ的にも「ここが盛り上がりどころなんだろうな」という所は分かります。
しかし情報量が少なすぎて何をどうしているのかさっぱり分からず何も共感できません。

旧来のファンの中にはこのような分からない事だらけの状態を素晴らしいと絶賛する方もおられるようですが、私はとてもこんな作品を褒める気にはなれません。

またこのような作品の傾向が不愉快な風潮を広めつつもあります。
ファンの間では周知の事ですが、旧来のコアなファンの間では難解な作品作りに対して様々な考察を繰り返しそれを議論して楽しむという文化がありました。
ただ良くない事にこの考察と議論を好むファンの中には、こうした議論遊びを好まない、あるいはできないファンを「ニワカだ、理解力が足りない」と蔑視する人間も多く見られました。
QのBD発売以後、不愉快な事にこのAmazonのレビューですらそういった発言がチラホラ見られます。

私は議論遊び自体を否定しようとは思いません。
しかし数値もグラフも製作者による答え合わせも存在しない状況で成されるあらゆる考察は「そんな風にも読み解ける」程度の物であり、ただの予想に過ぎません。
それを自分だけが真理を見抜いたかのように感じて他に唾吐くような態度を取るのは滑稽です。

例えば本作でも好き勝手にバラ撒かれた意味ありげな単語のひとつに「アダムスの器」という物があります。
劇中で散々繰り返されたこの単語ですが、誰か一人でもこの単語にAという事象を取り上げBだからCという万人が理解できる説明をつける事ができるでしょうか?
不可能です。
名詞?を連呼していただけなんですから。
万事こんな感じで進行し分からない物の上に分からない物を重ねるような作品に正しい考察など出来るわけがありません。
それこそ製作者の種明かしでも無い限りは。

作品自体の質もそうですが、エンタメ路線を打ち出しておきながらこんな不愉快な風潮まで再燃させる作品傾向に仕上げた監督には呆れて物も言えません。
このような事になってしまって残念です。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0 問いに答えよ 2013/5/3
形式:Blu-ray|Amazon.co.jpで購入済み
新劇場版からエヴァンゲリオンを見始めてファンになった視点から
言わせてもらえば『なんだこれ?』です、
疑問の蓄積です。

序、破は判りやすく葛藤をえがいていて
画・音・話それぞれの相乗効果もあり
鳥肌が立つほどでした、、、
どちらも作品として完結していたと思います。

この作品だけ観れば『なし』です。

しかし『Q』ときたから次は『A』じゃないんですね。
新劇場版だけで完結できるAnswerを期待していたのですが・・・。
良い意味で期待を裏切る最後を待ってます
最後よければ全てよし
独奏は望みません

問いに答えよです。
このレビューは参考になりましたか?
1,727 人中、1,297人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:Blu-ray|Amazon.co.jpで購入済み
何故こんなにも低評価で、内容が理解されてないんでしょうか?

まず前提からいきます。前作の『破』は明らかに『前進』ではありませんでした。
それは副題のYOU CAN (NOT) ADVANCEからも解ります。
テレビ版のシンジは、ミサトと面と向かってはっきりと「僕はもうエヴァには乗りません」と言う。
対してミサトも「自分から積極的に話している」と言います。
一方破のシンジは、ミサトに背を向け顔も見ずに「僕はもう誰とも笑えません」と言う。
映画の文法において、カメラ(観客)に対して背を向ける画は、『拒否』や『逃避』の意味合いが強い。
テレビ版のシンジは釈然としない顔で駅で『立って』いて避難警報を聞く。
破のシンジはテレビ版の「雨、逃げ出した後」と同じような、電車の中で『うずくまった』状態で、そのまま状況に流されるだけです。
テレビ版のシンジは「もう乗らないって決めたんだ」と言いつつ、戦いの見える加持の畑の近くまで『自分の足で』来ています。
破は、非難シェルターに二号機がつっこんでくるとこまでずっと『座り込んでいる』

初号機覚醒の理由も、テレビ版では「もう誰かが死ぬのは嫌だ」という『願い』。
破は、「世界がどうなってもいいけど綾波だけは絶対助ける」という『願い』。
テレビ版は400%シンクロの末、取り込まれてしまい、初号機の自律的な暴走で事なきを得る。
破は、シンジの意思で覚醒し、結果的にニアサードを起こして世界崩壊の一歩手前までいってしまいます。

『破』は、成長や前進などではなく、明確な『幼児退行化』でした。

Qの『14年後』というのは明らかに旧劇場版、EOE公開からの、現実での経過時間だし
物語の全ての事象が『序、破下げ』を示唆しています。
状況が一変し、それに適応してきたヴィレの面々と比べて、シンジは未だ『14年前と同じこと』をやろうとする。
乗るなと言われるのに乗ろうとする。やるなと言われるのにやろうとする。
アスカの「バカじゃなくガキね」でタイトルがようやく出てくる。

ネルフに着いてからのシンジの行動を見て欲しい。
綾波に会い、本を読め、昔と同じようにしろと勧める。しつこく本を積み上げていく。
綾波に相手されないとわかると『空になった初号機のケージ』に、ぽつんと『座り込んで』いる。
まるで、昨日そこに玩具があったので今日も来てみた子供のような、単純で非積極的な行動。
自分からなにかをしよう、変えようという気がない。また同じことをすればいいと思っている。
カヲルと会った後は、今度はピアノの側で座って待っているだけです。

『Q』の世界というのは、全てが崩壊、意味消失し、概念だけが漂っているような単純化された世界です。
全てが無に帰した荒野のなかで、『残っているもの』には意味がある。
アニメーションでは、実写のように『偶然映り込んだ』ということは起こり得ません。
監督の意図したものしか画面に反映されないし、それには必ず意味があります。
『Q』は、象徴的な映像で物を語ろうとする演出が満載です。

シンジとカヲルの一連のシーンでは、シンジの背後にぽっかりと空いた、初号機のケージが映っています。
シンジの空虚な、初号機の影に囚われた心を表している。

広い無人の宇宙で、運河に隔たれ瞬く二つの星。BDのメニュー画面にもなっているカットですが
思えばQのメインビジュアルは、星空をバックに背を向けて座っているシンジとカヲルのものでした。
刺激的なアクションこそ無いものの、中盤のドラマパートは、この作品を象徴する部分です。

防護服を着て、本部外周?のようなとこに出て、世界の現状を説明するシーン。
シンジ達の居る階段の下に、『見えてはいるが、どうやっても行き着くことの出来ない、朽ちた階段』が映っています。
この『もう一つのルート』が意味するところは、説明不要でしょう。

さて、今作でもうひとつ重要な点、シリーズを通して神の如き万能性を有していたカヲルの『失墜』です。
彼もまた、新劇では『繰り返し』であることを示唆し、自覚的に昔と同じことをやろうとする。
「反復練習さ。同じ事を何度も繰り返す」
「変化を求めず、虚無と無慈悲な深淵の世界を好む」
Qでは、何もかも事情を知っていて、全てを見透かしたような態度だったカヲルが、初めて逡巡し、狼狽します。
テレビ版では結果的に敵対し、シンジの心に深い傷を残してしまったカヲル。
「今度こそ君だけは、幸せにしてみせる」という言葉通り、Qでの彼の立ち位置は、シンジにとって非常に甘いものでした。
「僕は君に会うために生まれてきたのかもしれない」から「生まれてきたんだね」という断言に変化し
共に過ごし、共にエヴァに乗り(しかしプラグ内には見えない壁がある)、二人なら出来る、一緒にやり直そうと優しい言葉をかける。
しかしこれは間違った選択。「ごめん、これは君が望んだ幸せではなかった」と言い、あっけなく散って逝く。
旧作と違い、シンジのことを常に想い、シンジのために全てを捧げる姿が感動的です。

シンジはカヲルが止めようと言うのに、槍でやり直すなんてギャグを言いつつ、暴走します。
ここで、序でライフルを持ち直すために頑張った姿と、「綾波を返せ」の眼のアップと同じカットが入る。
昔上手くいったから今度も上手くいくはずという非常に安易な選択を、周囲が止めるのに実行したシンジには、当然悲劇しか待っていません。
前作までで絶賛された名シーンをリフレインさせ『失敗』を表現する、強烈な『ヱヴァ』の否定がここにはある。

今作でもう一つ重要な要素、それは『式波・アスカ・ラングレー』の『成長』です。
『惣流』と『式波』は、似ているようで全く異なるキャラクターです。
『式波』は、自分は特別で、他人に頼らなくとも生きていけると過信していた人間でした。
その式波が、Qの冒頭では「コネメガネ援護遅い!」「なんとかしなさいよバカシンジ!」と、人に頼りまくっているのです。
共同作戦が苦手で、破では失敗した式波ですが、Q終盤の異様な混乱のなかでも
冷静に事態を把握し、強敵の『13号機』と『アダムスの器』を相手に、二手に別れる提案までします。
14年ぶりに会ったシンジの前では、マリに見透かされてるように舞い上がって暴言吐きまくりなのでわかりにくいかもしれませんが
アスカのプロの傭兵としての力量、『成長』はこのあたりでよく描かれています。
ちなみに、今作ではシンジに対して暴言を吐きまくりますが、旧シリーズで連呼していた「死ね」や「殺す」といった完全否定の言葉は、決してシンジには言いません。
アスカのシンジへの想いは、14年ぶりに二人きりになった最後の場面の、宮村優子の演技にこめられています。

そして物語のラスト、またしても殻に閉じこもってしまったシンジと、シリーズを通して『絶対的な他者』であったアスカと、アスカの言葉で殻を破った、自我の芽生え始めたレイ。
エントリープラグが子宮の暗喩であることはシリーズファンなら承知のことで、この完全にプライベートな個室は
シリーズを通して、『心の部屋』の役割を果たしてきました。
わだかまりのあったトウジを入れることで分かり合い、綾波の心をこじ開け助けることで他人と繋がった。

今作のラストで、絶対的他者であるアスカは、旧作であれだけ固執していた二号機(ママ)を、事態を収拾するためアッサリ破棄し
息をきらして無理やりプラグをこじ開け、ずかずかと入ってきて、閉じこもったシンジを外に連れ出します。
序で、ミサトがシンジの手を引いたシーンと全く同じ構図で、アスカはシンジの手を引き、その後ろを綾波が着いて行きます。
命令以外の動作を行わない『アヤナミレイ』は、シンジの落としたS-DATを拾ったのか・・・?

旧シリーズで、最後まで絶対的な他者としてシンジを拒絶したアスカが、このどうしようもない迷子の二人を引率するという展開。
EOEを彷彿とさせる赤い砂漠を歩いて行く三人の姿。基本的にエヴァのEDというと
『つづく』の画面で、本編と切り離された流れ方をするのですが、魂のルフランのように
本編に食い込み『続いていく』ことを強調した、『桜流し』の曲の入り方も、とても美しい。

エヴァに乗ることで他者と繋がっていたシンジは、「乗らなくいい」となった時、どう行動するのか。
『エヴァ』という作品を作り続ける監督の喜びと苦悩。その答えが、次回で明らかになることでしょう。

と、ここまで私なりの解釈で本編を紐解いてきましたが
確かに、初見ではシンジと同じように明らかに説明不足で置いてけぼりな印象になるように作られているし
主人公が一番ダメダメ野朗という、なんともスッキリしない構成だし
それまでの『人類対使徒』という構図や、大規模な組織運営の描写がなくなったことで
戦闘のスケール感や盛り上がり、ヒーロー映画としての娯楽性が、著しく低下したことは事実です。
ですが、私はここまで考え抜かれた続編に、とても感心しました

Qをして、序破を振り返ってみると、『EOE』というある種の究極系を通過した後にも関わらず
あまりにも正統的な作りの序、アクションや露骨なお色気シーン等、使い古されたサービス満載の破、と
新しくなった反面、意図的にアナクロな部分が多いのも新劇の特徴で
『今更これ(エヴァ)か?』という感は、誰もが覚えたことだと思います。
その『ウラシマ的感覚』を利用し、現実の経過時間をも利用した
Qという作品の観客へのアプローチの仕方は、改めて考えればそこまで意外というものでもなく
むしろ最初からこれを狙っていたんじゃないのか?という気がしてならないのです。

Qは、旧シリーズとは別のところにあった新劇場版を、EOEと同じ地平に繋げた、重要な作品です。
ここに立ったことで、14年間を受け入れたことで、ようやく物語の行く末が見えてくる。
次回のタイトルが『ヱヴァ』から『エヴァ』表記に戻っていることからも、Qの役割はわかります。

そもそもこの脚本、わかりやすく作ろうと思えば大筋を変えることなく簡単に作り直せます。
物語でシンジが目覚める場所を『ネルフ』にすればいいだけです。そしてヴィレに強奪されまたネルフに戻り・・・とすれば
『変化の少ないネルフ』から『変化したヴィレ』に移動することで
混乱することなく、スムーズに14年間の変化を説明出来たはずなんです。

創作というのは、作者によって情報の開示の順番を操作されて成り立つものです。
どんなに複雑な伏線や仕掛け、どんでん返しを施した物語も、最初から全部説明してしまっては意味がない。
英雄が悪者を倒す。倒したことから説明してしまっては先が気にならないでしょう。
作者は物語の全体の流れを考え、最初に何を、どこまで明かすのか、そうしたことで観客の注意を引きます。
創作者は、何度も色んなパターンを考えて、最適な情報開示の順番を選びます。
『物語』は、『わからないから面白い』んです。

このQという作品は、冒頭から明らかに不親切な状況にぶち込んでいます。それ自体が仕掛けなんです。
公開されてから何よりも観客が驚いたのは『14年後』という時間の経過だったのですから。
意図的に置いてけぼりを食らうように作ってあるんですよ。
『エヴァ』という作品において、『わからない面白さ』というのは、とても重要な要素です。
作品内で明らかに説明されてない用語が容赦なしにバンバン飛び交う様等、まさにそう。
トップランナーで庵野監督の言った『エヴァは衒学』という言葉が、元の番組を見てない人に伝言ゲームで曲解されて久しいですが、
元々は、エヴァの小難しさというのは深い意味があるのでなく、そうした創作の根源的な面白さ、アプローチの仕方の問題だと言及したものでした。
序破はあまりにも『わかりやすいエヴァ』でしたが、Qは『わかりにくいエヴァ』の面白さのそれです。

だから、初見は置いてけぼりでいい、意味がわからなくていいんです。
しかし、意味がわからないまま、『駄作』のまま終わるのは、あまりにも勿体ない。
他のレビューでも、手抜きだやっつけだと言われてますが
何度も似た作品を作ってきた歴戦のスタッフが集結して、複数の監督を立て、皆で試行錯誤してるんです。
そんな簡単に『失敗』するものでしょうか?破であれだけ楽々と『王道』を見せつけた後で、ですよ。
それこそ無理のある解釈だと、私は思います。若い監督が独断で作ってるシリーズではありません。
私は初見で正直ピンと来ず、こう思い直し、二度目の鑑賞では確信に変わっていました。

初見はシンジと同じ立場で思う存分混乱して下さい。二回目はヴィレやネルフの視点に立って見ると色々見えてくる。
細かい台詞や用語の意味を考えながら見るととても刺激的です。そういう楽しみ方がかつての『エヴァ』にはありました。

決して訳が判らない映画ではないし、むしろひとつひとつのシーンが、非常に明確な意図を持って構築され
無駄な部分など一切ない、実は破よりもアクションシーンの多い(というかネルフパート以外はほぼ全部アクションシーン)娯楽作ですし
それぞれ違う立場の人間が、己の願いと意地をかけて全力で行動する、熱い展開になっています。
ここが、EOEとは最も違う部分ではないでしょうか。

皆が違う目的意識を持ちつつも、ある種、同じ破滅へと向かっていた『EOE』と
それぞれが、それぞれの事情、動機、意思で、破滅を回避しようとしている『Q』。その先の『シンエヴァ』。
Qは、破の完全な系譜ではなく、EOEの再来でもありません。
新しい展開にしつつ、旧作を包括し、新劇場版としての、誰も見たことのないクライマックスへと続いていく。

最後に、『Qで反故にされた』と言う人の多い、庵野監督の所信表明を、今一度、見て頂きたい。

我々は再び、何を作ろうとしているのか?

「エヴァンゲリオン」という映像作品は、様々な願いで作られています。

自分の正直な気分というものをフィルムに定着させたいという願い。
アニメーション映像が持っているイメージの具現化、表現の多様さ、原始的な感情に触れる、本来の面白さを一人でも多くの人に伝えたいという願い。
疲弊する閉塞感を打破したいという願い。
現実世界で生きていく心の強さを持ち続けたい、という願い。

今一度、これらの願いを具現化したいという願い。

そのために今、我々が出来るベストな方法がエヴァンゲリオン再映画化でした。
10年以上昔のタイトルをなぜ今更、とも思います。
エヴァはもう古い、 とも感じます。
しかし、この12年間エヴァより新しいアニメはありませんでした。
(中略)
「エヴァ」はくり返しの物語です。
主人公が何度も同じ目に遭いながら、ひたすら立ち上がっていく話です。
わずかでも前に進もうとする、意思の話です。
曖昧な孤独に耐え他者に触れるのが怖くても一緒にいたいと思う、覚悟の話です。
同じ物語からまた違うカタチへ変化していく4つの作品を、楽しんでいただければ幸いです。

最後に、我々の仕事はサービス業でもあります。
当然ながら、エヴァンゲリオンを知らない人たちが触れやすいよう、劇場用映画として面白さを凝縮し、世界観を再構築し、
誰もが楽しめるエンターテイメント映像を目指します。

2007年初秋を、御期待下さい。

原作/総監督 庵野秀明
2006 09/28 晴れの日に、鎌倉にて

『エヴァより新しいアニメはなかった“空白”の12年間』、トップランナーで語った『衒学的にちりばめた謎を考察させるのも一つの方法論、ある種のサービス業なのだ』
私には、Qが『所信表明』を反故にした、突貫工事の駄作とはどうしても思えません。
むしろ恐ろしく初志貫徹の、優れたエンターテイメント作品。数年をかけて再構築した『ヱヴァ』から、真の『エヴァ』への大きな布石。

ソフト発売を機に、もう一度Qという作品の実像を見直してみてほしい。
傑作ですよ、これは。
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最近のカスタマーレビュー
5つ星のうち 5.0 いいですよ
Amazonが一番安かったので購入。
今回予約をしていなかったので、このタイミングで初回限定版が購入できてとてもラッキーでした。
投稿日: 1時間前 投稿者: takashi26
5つ星のうち 1.0 残念ですがエヴァ史上最大の駄作です
タイトルの通り、エヴァ史上最大の駄作と思います。... 続きを読む
投稿日: 3時間前 投稿者: りょうちゃん
5つ星のうち 5.0 アート
考えるよりも、感性で見る作品だと思います。

劇場に二回足を運びましたが、
旧シリーズとは幾分設定も変わっているようで、... 続きを読む
投稿日: 3時間前 投稿者: The Pepper Moon Crafts
5つ星のうち 2.0 壮絶なコレじゃない感。
話が前作のラストと繋がってない上に予告が無かった事になってる。
ロンギヌスでサードインパクト食い止めたんじゃないんかいwww... 続きを読む
投稿日: 5時間前 投稿者: てつ
5つ星のうち 3.0 レンタルDVDで視聴しました。
序、破共に劇場に足を運んだり、メディアを購入したりするほどの熱心なファンじゃ有りません。... 続きを読む
投稿日: 6時間前 投稿者: かも
5つ星のうち 1.0 Q
とにかく「訳解らん」の一言につきる。全編にわたって説明不足、というより意図的に説明を排除したことで「難解」になっているのでストーリー展開にまったくついていけない。... 続きを読む
投稿日: 6時間前 投稿者: 筑前煮
5つ星のうち 2.0 アニメ以前
旧劇場版の劣化版。以下、批判です。
説明不足。... 続きを読む
投稿日: 16時間前 投稿者: ウォルラス
5つ星のうち 5.0 起承転結
「転」だからって余りにも説明不足で酷評されてますが、まぁこの内容では仕方ないと思います。... 続きを読む
投稿日: 22時間前 投稿者: じぃ
5つ星のうち 4.0 此処だけはNG
オリジナル制作者なのだから、どういう風にいじろろが勝手と思います。
それが、全く違う方向に進もうと、有りなのでしょう。... 続きを読む
投稿日: 23時間前 投稿者: hinsaba
5つ星のうち 1.0 エヴァのそゆところは…一部しか評価してません
TVシリーズも旧劇場版もそうですが、ハッキリ言ってそこを評価しているのは一部のインテリぶったオタク層だけですよ? 続きを読む
投稿日: 1日前 投稿者: ジローちゃん
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