トップページ社会ニュース一覧憲法記念日 各地で集会
ニュース詳細

憲法記念日 各地で集会
5月3日 18時9分

憲法記念日の3日、各地で集会が開かれ、憲法を守る立場と憲法改正を求める立場からさまざまな意見が出されました。

憲法を守る立場の研究者でつくる団体は東京で講演会を開き、「96条が定める憲法改正の要件を緩めると、政権が変わるたびに憲法も変わることになりかねない」と訴えました。
この講演会は憲法を守る立場の研究者らで作る「全国憲法研究会」が東京の上智大学で開いたものです。
講演会では上智大学の高見勝利教授が「96条が憲法改正の発議に高い壁を設けているのは、その壁をやぶるだけの合意を得るまで真剣に議論を重ねよと求めているのであり、それを緩和すると政権が変わるたびに憲法が改正され社会が不安定になってしまう」と訴えました。
また、ゲストとして講演した歴史社会学者で慶應義塾大学の小熊英二教授は「憲法改正を求める声の背景には戦後日本の仕組みが経済など、さまざまな面で行き詰まっていることへの不安があり、それをきちんと見つめずに改憲派の意見を批判をしても建設的な議論にはつながらない」と指摘しました。
一方、東京・新宿区では「新しい憲法をつくる国民会議」が集会を開き研究者や国会議員などが憲法改正を求める立場から意見を述べました。
会議では清原淳平会長が「大災害などの非常時に、誰が指揮を執るのかなどの規定がない今の日本国憲法は本当に独立した国の憲法とは言えない」と述べました。
このあと、参加者は「震災などで国民は非常事態への対処が必要だと強く認識したが日本は一度も憲法を改正していない。まずは改正の手続きから緩和すべきである」として国会が憲法改正を発議する要件などを定めた憲法96条の改正を求める決議文を採択しました。
参加した60歳の女性は「とても勉強になりました。夏の参議院選挙ではきちんと憲法を改正しつつ、平和な国家を築いていける政治家を選びたい」と話していました。

[関連ニュース]
k10014354131000.html

[関連ニュース]

  自動検索

憲法記念日 各党が声明 (5月3日 5時43分)

このページの先頭へ