研究 なぜ長野は日本一の長寿県になったのか

2013年05月03日(金) 週刊現代

週刊現代賢者の知恵

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 長野の長寿の理由が、徐々に理解できてきただろうか。健康で長生きするには、長野に移住するのが一番いいのかもしれないが、なかなかそうはいかない。そこで、他県に住んでいても健康長寿に近づける方法を紹介していこう。

 まず、もっとも始めやすいのは「食事」の習慣だ。

 長野ではまず、野菜摂取量が日に379gと全国でもっとも多く、りんごやぶどうなどの果物摂取量も多い。また、食事にかける時間も、104分と非常に長い。これは、寿命を延ばす「長寿遺伝子」のスイッチをオンにするために、最適な習慣だという。

「長寿遺伝子であるサーチュイン遺伝子は、カロリー制限やポリフェノールの一種・レスベラトロールで活性化することがわかってきたのですが、長野では野菜中心の食事をゆっくり食べるため、カロリーが低くても満足できる食生活が浸透しています。さらに、長野で多く穫れるぶどうの皮にはポリフェノールが多く含まれています。果物を皮ごと食べることはアンチエイジングには最適なのです」

 もうひとつ、注目すべきは発酵食品の味噌を食べる習慣だ。

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