記事入力 : 2013/05/02 11:38

「リトルPSY」所属事務所HPが炎上、理由は…

「江南スタイル」MV出演のファン・ミンウ君所属事務所、警察に捜査依頼
「国際結婚××が韓国に…」集団リンチ的書き込み相次ぐ
出身地に対する中傷も
「本人が書き込み見てぼう然、泣き出す」

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 ダンスが得意なファン・ミンウ君(7)は昨年7月、一躍スターになった。
 動画共有サイト「ユーチューブ」で再生回数15億回を突破した歌手PSY(サイ)の「江南スタイル」ミュージックビデオに出演したからだ。「リトルPSY」というニックネームは海外での方が有名だ。
 だが、ミンウ君は有名になるにつれ、心の傷も増えていった。母親がベトナム人であることを中傷する悪意ある書き込みのためだ。元気で明るかったミンウ君だが、日に日に暗くなっていった。今年3月に家に帰る途中、車の中で突然泣き出したこともある。所属事務所関係者は「ミンウ君がスマートフォンを片手にぼう然としていたので、瞬時に『書き込みを見たな』と思った。まだ子どもなのに一日中、一言も話さなかった」と言った。
 ソウル・江南警察署は「『悪意のある書き込みをして事務所公式ホームページをダウンさせたネットユーザーを処罰してほしい』として、ミンウ君の所属事務所が捜査を依頼してきた」と1日、明らかにした。警察関係者は「事件として受理されたので、すぐにミンウ君や保護者に詳細な経緯を聞き、状況を把握する」としている。警察によると、インターネット上の会員制サイト「日刊ベスト」会員と推定されるネットユーザー10人以上が先月23日午後7時、ミンウ君の所属事務所ホームページに集中的にアクセス、掲示板に大量の書き込みをしてサイトをダウンさせたとされる。このネットユーザーたちは事務所ホームページがダウンすると、「日刊ベスト」のサイトに「ついにサーバーがダウンした」と歓喜しながら書き込んだ。
 事実、「日刊ベスト」のサイトには、ミンウ君について「母親はフィリピン人でなくベトナム人」「劣等人種との雑種じゃないか」「多文化(国際結婚)××が韓国で暮らしているということが×だ」「根っからのくず」など集団リンチとも言える悪意ある書き込みが数百件あった。ミンウ君がある番組でいじめを受けたと告白したこともやり玉に挙げられた。「あの××がいじめだって?」「1年生の子どもが髪を染めてヘアワックスを塗っていたらいじめられない訳がない」「早く逝って欲しい」…。現在小学校2年生のミンウ君は昨年、光州市から仁川市に転校した。韓国はもともと地域対立が激しく、光州市を含む全羅道に対し根強い差別感情があるため、ミンウ君の出身地に関して中傷するネットユーザーもいた。全北大学社会学科のソル・ドンフン教授は「表に出せない不満や、憂さを晴らすためのターゲットを探そうという心理によるもの。国際結婚で生まれた子ども・特定地域の出身者・児童に対する異常な嫌悪感を匿名という盾に隠れて出している」と分析した。
 ミンウ君の所属事務所は関連資料をすべて確保している。しかし、ミンウ君や母親はこうした状況をよく知らない。悪意ある書き込みに一家が傷つくことを恐れ、周囲の人々が教えていないからだ。所属事務所関係者は「ミンウ君に『インターネットサイトを開いて書き込みを読んだら絶対にダメだよ』と毎日言っている。事務所の方針としてマネージャーたちにもミンウ君の前ではアクセスを自制するように伝えている。母親がベトナム人で、父親が国際結婚をしたからと言って、7歳の子どもに口にできないような言葉を浴びせる人たちが常識ある人間だと言えるだろうか。どんな人たちがこうした行為をしているのか知るためにも強く対応していく」と語った。
キム・ヒョンウォン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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  • ▲歌手PSYの「江南スタイル」ミュージックビデオに出演した「リトルPSY」ことファン・ミンウ君(7)。右は母親。
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