そんな中、「トルコ側に直接会って謝罪・釈明を行う意思はあるか?」と尋ねられた都知事は、少し意外な答えを返した。
「考えています。それだけじゃなくて……大げさに言うと、世界史とかそういうことを語り合いたいなという風に思っています」
突然の「世界史」発言に、一瞬会場は虚をつかれたムードに。どういう話をしたいのか尋ねると、
「日本は19世紀に『近代化』をスタートしましたが、トルコも日本をある意味で参考にして近代化を遂げました。中心になって頑張ったのがあの有名なムスタファ・ケマル――『シャー』と言われた人ですね。ヨーロッパ以外の文明がどう『近代』を受け入れたか、あるいは独自に近代化するというのはどういうことか、そして近代の向こうにどういう世界が待っているのか、それこそが今回東京が五輪にエントリーしているテーマのひとつなのですが……」
といった調子で、五輪から都営バス24時間営業化に及ぶ演説が繰り広げられた。今回のような低次元の話ではなく、もっと高尚な「近代」についての論を語り合いたい、とのことらしい。
なお重箱の隅をつつくようで知事には恐縮だが、ムスタファ・ケマルの称号は「シャー」ではなく「パシャ」ではないですか。
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