岩城滉一、芸能界初宇宙旅行！旅費９３０万円自腹

宇宙船の模型と搭乗券を受け取り、ご満悦の岩城滉一。「こんなに素晴らしかったよと伝えられるよう、頑張ります」＝東京・原宿（撮影・中鉢久美子）（写真：サンケイスポーツ）

　俳優、岩城滉一（６２）が来春、宇宙旅行に挑戦することになり１８日、都内で行われた発表会に出席した。日本の芸能界史上初の試みで、オランダの民間人向け宇宙旅行事業を行う「ＳＸＣ」社が始めるプロジェクトに参加する。これまでバイク・自動車レースなどをこなし、体力に自信を見せる岩城は「オレも『地球は青かった』って言いたいね」と白い歯をのぞかせた。

【写真で見る】宇宙船の搭乗券を受け取る岩城滉一

　陸では自動車に二輪、海では水上バイク、空ではアクロバット飛行機−。さまざまな乗り物を乗りこなしてきた岩城が、今度は宇宙船に乗って“２０１４年宇宙の旅”に出る。

　参加するのは、米腕時計メーカー「ルミノックス」社とＳＸＣ社が共同で１４年にスタートさせる民間宇宙旅行プロジェクト「スペース・アドベンチャー」。パイロットと２人乗りの宇宙船「リンクス・マークＩ」に搭乗し、出発から帰還まで約４５分のフライト（宇宙空間には約３〜４分の滞在）を堪能できる夢企画だ。

　ルミノックス社の腕時計を長年愛用している縁で２年前、同社に勤める友人に勧められ参加を決意。当時は「宇宙に行く実感がなくて軽く返事した」と苦笑いしたが、今年に入ってトレーニングスーツと契約書が届き、「本当に行くんだ」と実感したそう。

　民間企業による宇宙旅行事業はすでに始まっているが、フライトはまだ実現していない。旅費９万５０００ドル（約９３０万円）を自腹で払い、宇宙に旅立つ１人となった岩城は「先駆者になります。やる以上、中途半端にはやれない性格なんで」とチャレンジ精神に火がついた様子。

　飛行時には重力が４Ｇかかるが、自動車レースで６Ｇ、アクロバット飛行機で１０・５Ｇをすでに経験しており、「体は準備万端」と笑い飛ばした。妻の元女優、結城アンナ（５９）と娘に「万が一があったときには『僕は星になるから。お前たちを見守っているから』と話してあります」と“遺言”を伝えたという。

　９月にオランダへ渡り、シミュレーション機械で重力、ジェット機で速度を体感するトレーニング（各１日）を敢行。来年４〜５月に米カリフォルニア州モハベから出発する。

　宇宙空間では地球を眺めることができ、世界初の有人宇宙飛行を成功させたユーリイ・ガガーリンの名言を引き合いに、「オレも『地球は青かった』って言いたいよね」と笑顔。「まだ子供なので（地球を見て）少し大人なって帰ってきたい」と胸を高鳴らせていた。