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事件
【なりすましウイルス】捜査当局vs弁護側 法廷見すえ、第2ラウンド
2013.5.3 00:34
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また、専従の捜査員8人が数カ月かけ、襲撃・殺害予告の標的となった幼稚園や横浜市などのサイトの約160億件に上る通信履歴(ログ)を解析。派遣先のPCが、複数の関連サイトに接続していたことを突き止めている。合同捜査本部は片山被告が犯行前に、サイトに接続して情報収集を行っていたとみている。
三重県の男性のPCが遠隔操作され、ネット掲示板に伊勢神宮の爆破予告などが書き込まれた事件では、PCからウイルスが検出されていることから、合同捜査本部は三重事件でも片山被告を立件する方針だ。
捜査当局は前代未聞のサイバー犯罪であることから、ネットの専門知識が十分ではない裁判官に証拠を理解してもらうためのシミュレーションを、入念に繰り返しているという。
弁護側は方針転換 「警察の暴走だ!」
4月11日の3度目の逮捕後、主任弁護人の佐藤博史弁護士は、こう怒りをあらわにした。佐藤弁護士ら弁護側は2月中旬以降、ほぼ毎日のように片山被告と接見。報道陣の囲み取材にも積極的に応じて「冤罪だ」と訴えてきた。
しかし、最近は取材に応じる機会も減少した。その理由について、佐藤弁護士は「当初は不起訴処分を目指していたが、起訴が繰り返されたことで、方針転換が必要になった」と説明。囲み取材に頻繁に応じてアピールする戦術をやめ、22日の公判前整理手続きを控え、法廷での反証作業に向けた準備に余念がない。
佐藤弁護士は「法廷で、捜査当局の言う証拠が事実ではないことを明らかにしていきたい」と、無罪の立証に含みを持たせる。
片山被告は依然として、取り調べには一切、応じない姿勢という。
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