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事件
【なりすましウイルス】捜査当局vs弁護側 法廷見すえ、第2ラウンド
2013.5.3 00:34
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遠隔操作ウイルス事件で2日、福岡市の男性のパソコン(PC)から幼稚園などに襲撃・殺害予告メールを送ったとして、威力業務妨害などの罪で追起訴された片山祐輔容疑者(30)=ハイジャック防止法違反罪などで起訴。警視庁などの合同捜査本部は4度目の逮捕に向けて捜査を進めているが、既に捜査当局も弁護側も、公判を見据えた“攻防”に軸足を移している。弁護側は取材に積極的に応じることで冤罪(えんざい)をアピールする戦術を撤回。当局側は裁判官が理解しやすい立証方法を模索している。
「否認も、取り調べの拒否も想定内。淡々と証拠を積み重ね、法廷で片山被告が『真犯人』であることを明らかにするだけだ」
捜査幹部はこう語り、自信をのぞかせる。
捜査関係者によると、米国のデータ保管サービスのサーバーと、片山被告の派遣先のPCに残されていた数々の痕跡が、片山被告が真犯人であることを裏付けているという。
今回起訴された3度目の逮捕事件で合同捜査本部は、遠隔操作されたPCがウイルス感染していた痕跡を見つけたが、ウイルスは既に消去されており、復元することもできなかった。
三重事件も立件へ
だが、男性がネット掲示板からダウンロードしてウイルス感染の契機となった無料ソフトが、米国のサーバーに保管されていたことが判明。サーバーからは他に作成途中のウイルスなどが複数見つかり、派遣先のPCで作成された痕跡が残されたものもあった。
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