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新卒離職率が低い、ホワイト企業トップ300

東洋経済オンライン 4月1日(月)8時0分配信

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新卒離職率が低い、ホワイト企業トップ300

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新卒離職率が低い、ホワイト企業トップ300
日本郵船を筆頭に海運業界の定着率の高さが光った

 いよいよ4月。今年はすでに桜は散り始めているが、初々しい新入社員が登場する季節となった。だが、当初は希望に満ちあふれた新人も3年後には中卒7割、高卒5割、大卒3割が退職する「7・5・3」現象が待ち受ける。

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 定着率の高さは働きやすい会社のポイントとされる。先週相次いで紹介したCSR企業ランキングでも、新卒定着率は人材活用の重要な評価項目の1つだ。では、CSRに積極的な会社の定着率はどうなのだろうか。

 東洋経済CSR調査では、学歴にかかわらずすべての2009年4月入社の社員が3年後の12年4月に何人在籍しているかを聞いている(一部前年度になっている場合あり)。『CSR企業総覧』掲載1128社のうち、男女それぞれの人数を回答している799社のデータを使い、定着率の業種別集計と個別企業のランキングを作成した。

 まずは全体像をご紹介する。全体の定着率の平均は86.0%。男性87.5%、女性84.8%だった。これは「3年後に5割辞める」と言われる高卒も含む数字。男女差もあまりなく、さすがCSRに力を入れている会社ぞろいのため、高い定着率となっている。

■ 定着率が高い電気・ガス業界

 次に業種別に見ていこう。2社以上ある業種で定着率が最も高かったのは、電気・ガス業の97.7%(11社)。電力会社やガス会社は、地方では人気が高い会社の1つ。地元の優秀な大学生や高校生、Uターン学生などが多く入社する。階層が明確で賃金の高い海運業も97.6%(5社)と97%超。ほかに電気機器93.2%(83社)、医薬品92.6%(13社)なども高い。

 一方、低い業種は、証券・商品先物業63.9%(5社)、小売業69.6%(51社)、サービス業73.6%(48社)となった。土日の勤務が多い小売業は有給休暇取得率なども低い。休みにくい職場であることも退職者が多い要因かもしれない。

 さらに個別企業のランキングを見ていこう。こちらは3人以上入社した会社を対象にした。トップは3年間誰も辞めていない定着率100%の会社で92社。09年4月の入社者が多い順に表示した。

■ ホワイト企業92社の顔ぶれは

 定着率100%で入社者が最も多かったのは四国電力の122人。男性108人、女性14人が09年に入社し、3年後の12年4月に全員在籍している。

 続いて空調設備最大手の三機工業が66人(男性50人、女性16人)、日本化薬49人(男性37人、女性12人)、日本郵船49人(男性38人、女性11人)、ADEKA47人(男性36人、女性11人)、東京エレクトロン47人(男性24人、女性23人)などの人数が多い。

 上位各社の『CSR企業総覧』の「インセンティブ向上への諸制度」欄を見ると、社内公募や企業内ベンチャー、資格取得奨励に国内・国外の留学制度など、さまざまな制度が並ぶ。優れた制度や高い定着率から見ても満足している若手社員が多いと予想される。

 労働条件が悪く、離職率の高い企業を就活学生は「ブラック企業」と言うが、これに対して、定着率100%のこうした会社はブラックの反対、“超ホワイト企業”と呼んでよさそうだ。

 続いて100%未満のランキングも見ていこう。250人が入社した中で、残念ながら1人辞めたために100%にならなかったのがNTTドコモ、93位(99.6%)だった。

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最終更新:4月30日(火)11時0分

東洋経済オンライン

 

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