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muskiaさんが書き込んだレビュー

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ページ: 1-10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21
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検察の正義 (ちくま新書)
検察の正義 (ちくま新書)
郷原 信郎著
エディション: 新書
価格: ¥ 756

6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 特捜検察に正義はない、また存在意義はない, 2010/5/31
レビュー対象商品: 検察の正義 (ちくま新書) (新書)
著者は、理学部出身、民間企業を退職し独学で司法試験に合格、検察官に任官、さらに23年後に退官したという異色の経歴の持ち主だ。
自らの検察OBとしての経験に基づき、検察の問題点を指摘し痛烈に批判している。特に特捜検察の組織、体質、捜査手法に大きな問題があるということが明らかにされている。著者も、検察官として特捜部の応援をした際に幻滅したという。贈収賄、粉飾決算、株取引などの経済事犯を扱う特捜部の検事達は専門知識がほとんどないということに驚くというより呆れるしかない。
刑事部の刑事事件は一人の検事が責任を持って起訴か不起訴を決定するのに対して、特捜部は集団で取り組む。とは言ってもチームワークや情報共有などはなく、特捜部長などが作り上げた筋書きに合うような供述を、検事が指示通りに取っていくというやり方だそうだ。警察と違って捜査網を持っていないため、被疑者の親類や知人を片っ端から任意聴取という名の強制取り調べをして、検察の筋書きに合うような供述をさせて、事件を作り上げるという。これが、冤罪が作られる背景であり、かつての特高警察や共産圏の警察を思わせるような捜査取り調べ手法である。
特捜部は、国民から喝采を浴びるような「巨悪を暴き懲らしめる特捜部」を演じることを強く意識しているのだという。これが「検察の正義」の実態だ。
最終章で長崎地検次席検事として取り組んだ自民党長崎県連事件について述べている。それを「長崎の奇跡」と呼ぶのはどうかという気もするが、検察の組織の中では画期的な捜査だったそうだ。しかし、この良い事例は検察の組織の中で活用されることもなく、著者も捜査の第一線から遠ざけられてしまった。事なかれ主義、前例主義の官僚の世界とはこういうものだ。

衆愚の時代 (新潮新書)
衆愚の時代 (新潮新書)
楡 周平著
エディション: 新書
価格: ¥ 714

11 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 B層を皮肉った本だが、著者自身も衆愚である, 2010/5/23
レビュー対象商品: 衆愚の時代 (新潮新書) (新書)
「衆愚」という言葉に聞き覚えがあったが、ギリシャの「衆愚政治」だった。判断力が乏しい多数の愚民による政治のことで、愚かさゆえに政策が停滞してしまったり、愚かな政策が実行される状況をさす。
この本でいう「衆愚」とは、TVや新聞などマスゴミの影響を受けやすく、具体的なことはよく分からないままその意見を受け入れてしまうような人達を指していると思われる。小泉政権下では、これらの主婦層・高齢者層・若者層のことを「B層」と呼んだ。この本は「衆愚」=「B層」を痛烈に皮肉った内容となっている。
読みながら「そうだそうだ」と納得できる部分も多かったが、後ろの方の民主党批判の部分には疑問を感じた。著者自身がマスゴミの「民主党バッシング」につられて批判しているように感じられた。自らを「衆愚」と言っているようなものだ。

折れそうな心の鍛え方 (幻冬舎新書)
折れそうな心の鍛え方 (幻冬舎新書)
日垣 隆著
エディション: 新書
価格: ¥ 777

9 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 「うつ状態」と「うつ病」の境界は曖昧, 2010/4/24
自らの体験に基づきウツに打ち克つための方法を紹介するものだ。ウツとは言ってもうつ病の領域までをカバーするものではないとのことわりがプロローグに書かれている。気持ちの「落ち込み」や「うつ状態」と「うつ病」の境界は曖昧なのに、病院に行くとうつ病と診断され抗うつ剤を処方されることになるが、あえてその方法を取らず自己流のやり方で克服したという。以下は共感できた部分である。
・広義のストレスとは「それをやるのが本当はイヤな状態」、狭義のストレスとは「不本意に引き受けてしまったこと」。
・ストレスをためないために「ガス抜き」をすることが大切。そのイメージは「ストレス耐性コップ」の水を溢れさせないようにすること。
・無理しても笑う。泣く。がまんしないでことばにする。
・ウツは喪失の結果としてある。喪失の埋め合わせ方法は、1)時間の経過、2)自分の陥った状況を客観的に見る、3)周囲の力を借りる、4)たくさん泣く、5)多少でも代償を求める、6)解決する、である。
・ペットを飼って喪失の埋め合わせをする。自分が必要な存在であることの実感を取り戻す。
・たとえ休日でもシャワーを浴びたり着替えたりして気分を変える。
・定年退職とは仕事がなくなることではなく求められなくなることが問題。
・落ち込んだらまず出口をイメージすることが回復の第一歩。
なお、最終章に泣ける映画ベスト30選がついているのだが、しかも全体の1/3程度のページ数を占めているのだが、ぴんとこなかった。ガス抜きのために泣くことが有効という意見には大賛成だが。

世界を知る力 (PHP新書)
世界を知る力 (PHP新書)
寺島 実郎著
エディション: 新書
価格: ¥ 756

11 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 固定観念を捨てて世界を見よう、知ろう、踏み出そうということ, 2010/4/18
レビュー対象商品: 世界を知る力 (PHP新書) (新書)
寺島氏はTV番組でも的確なコメントをする方として好感を持っていたことが、本書を読むきっかけだ。
まず冒頭で、戦後の日本人は「アメリカを通じてしか世界を見ない」と断言している。これはアメリカの一極支配に盲随していた小泉政権を強く意識した言葉だと思う。終戦直後は仕方ないにしても、小泉政権のアメリカべったりは異常だった。寺島氏が鳩山政権のブレーンだと言うことは知らなかったが、オバマの「グリーン・ニューディール」と鳩山の「友愛」が相乗効果をもたらして、新しい日米関係構築のきっかけになるかもしれない。「米国のための構造改革」から「米国との対等な関係」に舵を切ろうとしていることは、アメリカ一辺倒を解消し、真に自立した日本をつくるためにも好ましいのではないかと感じた。
また本書では、大中華圏(グレターチャイナ)、ユニオンジャックの矢(ロンドン、ドバイ、バンガロール、シンガポール、シドニーが地理的にほぼ一直線上に並んでおり、言語、文化価値、社会的インフラが共通している)、ユダヤネットワーク(国家という枠組みを超えた価値観)の存在を指摘し、これらの世界的ネットワークにも目を向けるべきだと書いている。さらに、分散型ネットワークが繋がったインターネットの発展によりIT革命が起こったと同様に、小規模・分散型の再生可能エネルギー(グリーンエネルギー)が、ネットワーク技術と融合して普及していくだろうと予測している。
いずれも、目先の固定観念を捨てて、世界を見よう、知ろう、そして世界に踏み出すべきだということを言いたいのだと思った。

記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争 (小学館101新書)
記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争 (小学館101新書)
上杉 隆著
エディション: 新書
価格: ¥ 735

31 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 記者会見オープン化は近いと感じるが、ヒーロー気取りは気になる, 2010/4/7
別のレビューで、最近「○○崩壊」という言葉をよく見聞きすると書いたが、この「記者クラブ崩壊」は国民にとって歓迎すべきことだ。
著者上杉隆氏は前著「ジャーナリズム崩壊」から一貫して「記者会見のオープン化」を訴え続けている。つまり記者クラブが主要新聞・TV・通信社のみの閉鎖組織のため、すべての情報が国民に伝わっていないということだ。以前の私にとっては、全くそのようなことは思いもよらぬことで新聞報道やTV報道を信じ切っていたのだが、今は懐疑的に受け止めるようになった。確かに各誌、各チャンネルが横並びで同じ内容の報道ばかりしている。特に民主党政権になってからはさらにひどくなってきているようだ。
エピローグによれば、新聞労連新聞研究部は記者会見の全面開放に向け努力することを宣言したとのこと。また、文末には毎日新聞、東京新聞、フジテレビ、テレビ朝日などは記者会見のオープン化に賛成というアンケートも掲載されている。「記者クラブ崩壊」ではなく「記者会見のオープン化」が実現する日も近いのかもしれない。
しかしながら、前著もそうなのだが、著者のヒーロー気取りな書きっぷりが非常に気になる。プロローグの中に「筆者の望まない戦いは日に日に激しさを増している。」や「(筆者への)弾圧は高まっている。その圧力は最高潮に達している。」など具体性に欠ける表現があり、本書全体を通じて自身を主人公として記述していることが、違和感のもとだと感じる。客観性や中立性が保たれていると言えるのかはやや疑問だ。
コメント コメント (1) | 固定リンク | 最新のコメント: Jul 15, 2011 4:30 PM JST


誰も書けなかった国会議員の話 (PHP新書)
誰も書けなかった国会議員の話 (PHP新書)
川田 龍平著
エディション: 新書
価格: ¥ 756

2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 一般人の感覚を持ち続けて頑張って欲しい, 2010/3/28
若手参議院議員の著者が、平易な目線で国会の内部について語った本だ。
川田氏が、実名を公表し薬害エイズ訴訟の原告として活動したことは知っていたが、参議院議員になったこともはっきりとは知らなかった。本書を読んで、自らの経験をもとに日本の医療行政を変えたいという強い信念を持って参議院議員になったということが良く理解できた。また、一般の国民は知らない国会周辺の様々な事情も知ることができた。
主張の一つ「参議院は全員無所属にすべき」には賛成したい。良識の府と言われるが、実態は与党対野党という数の論理で成り立っている。また、議員や秘書が元の職場に復職できる仕組みも必要と感じた。多数党・会派に所属していないため希望する厚生労働委員会には参加できず環境委員会に参加しているそうだが、素直に頑張って欲しいと言いたい。
最後に一言苦言を挙げれば、本書では一人称として「ボク」を使っているのだが、これには大いに違和感を感じた。30歳を過ぎた良い大人が、しかも国会議員である著者が使う言葉ではないのではないか。親近感を与えるなどと思っているのだとすれば大きな間違いだ。普通に「私」という言葉を使うべきだろう。

ブラックペアン1988(下) (講談社文庫)
ブラックペアン1988(下) (講談社文庫)
海堂 尊著
エディション: 文庫

6 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 海堂尊氏の小説は読み納め, 2010/1/4
上巻のレビューにも書いたのだが、海堂尊氏の小説は読み納めにしようと思う。「チームバチスタの栄光」は現役医師が書いた点も興味深かったが、何よりミステリーとしてのおもしろさがあった。しかしその後発表された他の作品も含めてバチスタを超える作品は望めないようだと感じる。

ブラックペアン1988(上) (講談社文庫)
ブラックペアン1988(上) (講談社文庫)
海堂 尊著
エディション: 文庫

17 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 これで読み納め, 2010/1/3
ちょうど1年ほど前に「螺鈿迷宮(上・下)」を読み、海堂尊の小説は読み納めにするはずだったのだが、「バチスタの原点」というキャッチコピーにつられて読んでしまった。やはり「チーム・バチスタの栄光」には到底敵わないものだった。高階病院長が講師、田口先生が医学生で登場するというところは興味を引くのだが、そもそも小説としての完成度は低いと思われる。また、著者の表現は少し大仰かつ大袈裟なところがあり、著者や医学界の人にとってはそれがおもしろいのかもしれないが、私にはピンとこないのだ。例えば佐伯教授が高階講師のことを「子天狗」と呼んだり、食道自動吻合器を「白い狙撃銃」と表現したりするところに、感覚のズレを感じる。ユーモアというより悪ふざけのように感じる。
やはり、バチスタを超える作品は望めないと思われる。海堂尊の小説は本当にこれで終わりにしよう。

ニッポンの評判―世界17カ国最新レポート (新潮新書)
ニッポンの評判―世界17カ国最新レポート (新潮新書)
今井 佐緒里著
エディション: 新書
価格: ¥ 735

6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 読んでいて元気が出てくる日本レポート, 2009/12/23
日本人は他人からどう思われているのかを気にする民族だと言われている。このような本が出版され、ついつい買ってしまう自分を考えると苦笑してしまう。
収録されているのは、日本のメディアがことさらに伝えている嫌日・反日とはまったく違った内容で、実際に海外に住んでその国の人達と触れあっている日本人による現地レポートだ。
まず、ほとんどが日本に対して好意的ということに驚いた。アニメやスシなど日本ブームともいう現象があることは知っていたが、普通の人達が好意を持っていてくれることに安心した。
最も印象的だったのは、イラク戦争の時に取り残された日本人を救援に向かったのはトルコ航空機だったのだが、それに関しトルコ政府は「オスマントルコの軍艦エルトゥールル号が和歌山県沖で遭難したときに救護を受けた礼をしたに過ぎない」と言ったということだ。
フランス人が「あふれんばかりに日本人に好意的」というのはちょっと意外だった。ニース大学には忍術部まであるという。西洋文明とは全く異なる文明を持つ反面、民主主義国家で先進国であることが理由だと著者は言っている。オーストラリアの知日派ツナミ世代、ブラジルのマツリダンス、日本人は自分たちにそっくりというオランダ人、など読んでいて元気が出てくる本だった。

ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか? (新潮文庫)
ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか? (新潮文庫)
柳沢 有紀夫著
エディション: 文庫

3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 日本が嫌われているわけではない, 2009/12/23
著者がオーストラリアのブリスベンに家族5人で移住し、自身の経験をもとに執筆した内容が中心である。
まとめれば、日本人が思っているほど日本や日本人が嫌われているわけではないということだ。
最初の話題は「外国では安易に謝ってはいけない」は本当かというものだが、オーストラリアやイギリス、アイルランドでは「ソーリー」とよく言うそうだ。また、オーストラリアの子供の躾の基本は、「サンキュー」「プリーズ」「エクスキューズ・ミー」なのだとか。イギリス文化圏は日本と似ているのかもしれない。
次は「自己主張しないのは日本人の欠点か」についてだが、外国人が皆自己主張ばかりするとは限らない、TVなどでみる外国人(政治家、タレント等)は、自己主張することが仕事だからであって、普通の人はそうでもないという。「意見はたまに言うから重みが出る」「意見を聞いて調整する能力があること」と考えればいい。これも個人の立場や性格によるところが多いと思われるので納得できる話だ。
クールジャパンとは、日本のアニメやコミックなどが海外で受け入れられていることだけかと思ったら、ハイブリッドカー、ウォシュレット、しゃべるトラック「バックします」なども評価が高いそうだ。もちろん、ヘルシー食としての日本食も十分全世界に知れ渡っているようだ。
日本のマスコミで報道される「反日」「嫌日」に過敏になるな、普通の人が見なそう思っているわけではない、日本人は自信を持てよという。
最後に著者は、最もグローバル・スタンダードからかけ離れた国はアメリカだと。自国のやり方を押しつけるために「グローバル・スタンダード」と言っているだけだと書いている。格差の増大、派遣労働者の増加、企業における終身雇用の崩壊、成果主義導入、会社は株主のものという考え方の蔓延などいずれもグローバル化という名の下に行われたアメリカ化だということだ。

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