
デビューする時に、特に決めてなくて、しかもいきなりデビューが決まり、なおかついきなり入稿だったため
編集部の方(当時 平和出版の編集長 広瀬さん)に電話で
「おいッ時間ねぇーんだよ!ペンネーム今スグ決めろ!!30分後に電話する」
と言われ、ちょ!はぁ!?えぇ!?そんな…ッ!どどどっどーしよう!!
とか悩んでいる間もなく、まだ5分ぐらいしか経ってないのに
「おいッ時間だ!!さすがにこれだけ待てば決まったろうな?言え!」
と言われ、新人なので文句も言えない脆弱な立場だし、もぅどうしよーもないので、その時たまたま手に持っていた
ピルクルとかゆーヤクルトのマガイモノみたいな禍々しい飲み物から名前を取って ピクピクン にしました(させられました(実話です。
急いで名前を決めさせられる時って、人間って今自分がいる周りの物から名前を取るんですね。
アレです、しりとりしてて、どーしても単語が見つからない時って、周りにある物の名前を探すじゃないですか?
まぁ、この場合のペンネームは
結局ソレと一緒です(…哀しい話じゃの
良かったです、周りにあった物がせめて飲料水とかで。
ベタですが、ウンコとか転がってたら、絶対ウンコ系の名前になっていたと思いますし
あるいは、その電話の時にトイレに入ってて、かつ大好きな北斗の拳の単行本を読みながらのウンコだったら
俺のペンネームは間違いなく『ウンコ系のフレーズを合成した北斗キャラの名前』になっていたでしょう。
とゆか今思えば、ピクピクンじゃなくて、『ドピュドピュン』にしとけば、まだマシとゆーか、良かった…と、少し悔しい気持ちです。
それか、『ビュクッ☆ ドビュッ んン』とかが良かったです。
いづれにせよ、このペンネームは、今になって様々な場面で 恥ずかしい威力 を発揮してくれています。
友人とかには「デビューしたのか!?良かったなぁ!ペンネーム何?
…は?…え?ピク…ピクン? …お前…漫画家ナメてんのか。お前の漫画に対する想いは その程度かッ!!」
とか、よく分からない罵声をブッカケられますし
もっと分かりやすい状況ですと、コンビニとか飲食店で領収証をもらう時とか
ピク 「領収証おながいしまつ」
店員 「宛名はいかがいたしましょう?」
ピク 「えと…ぇ… ピ …や、違くて、あの、えぇえと ピ… ピクピクンでお願いしますッ!!」
店員 「…は??」
とゆー狂おしい感じになります。本当に。
しかも絶対といっていい程、もう1度聞きなおされます。それか『ピクピクですね?』とか間違えられます。
ピクピクじゃねーよ!!余計おかしいだろソレッ!!ピクピクて、おま、それじゃ名前じゃなくて もはや擬音だろむしろ!!をッ!?
ん ←が聞こえにくいんでしょうか?まぁ、ン系の発音は鼻がちょっとでも詰まってたりすると聞こえにくいこともありますよね。
カラオケとか歌などでは、ンの発音の時は、ンを⇒ウに換えて歌ったりするじゃないですか。
とにかく本当にピクピクに間違えられる事が多く、言い直しで2度もこのペンネムを言うのは恥ずかしさも2乗なので、最近では、もぉ最初から
ピク 「領収証ください。宛名は ピクピク ウッ!! でお願いします。」
と、はっきり申し上げております。
まぁ…そう考えると、話は少し戻りますが、ピクピクンで良かったのかも知れません。
ウンコ系北斗キャラのペンネムだった日には、領収証をもらうとゆー行為自体、最初から諦めていたでしょう。
「領収証お願いします。宛名は ビチャビチャうんちのラオウ です。」とか「 胸に七つの肛門を持つ男 です。」とか、恥ずかしいとゆーか寒いです。
本当に、ピクピクンで良かったです。