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謝罪理由は「IOC行動規範」
東京都の猪瀬知事は、アメリカの新聞の取材に対してオリンピック招致を争うライバル都市を批判する発言をし、その後謝罪した理由について「ライバル都市との比較などを禁じているIOCの行動規範にのっとってやりたいという気持ちがあったからだ」と述べました。
一方で「イスラム社会に対する侮辱ともとれる発言について謝罪したのではないか」と問う質問に対しては、あいまいな答えを繰り返しました。
東京都の猪瀬知事は2020年夏のオリンピック招致をめぐり、ニューヨーク・タイムズのインタビュー記事の中で「イスラム諸国はけんかばかりしている」などとライバル都市のトルコのイスタンブールを批判する発言をし、30日発言を訂正して謝罪しました。
これについて猪瀬知事は2日の記者会見で、謝罪した理由を問われ「ライバル都市との比較などを禁じているIOCの行動規範にのっとってやりたいという気持ちがあったからだ」と述べました。
さらに「イスラム社会に対する侮辱ととれる発言について謝罪したのではないか」と問う質問に対しては、あいまいな答えを繰り返しました。
ところで、この問題を受けて猪瀬知事は1日、みずからのツイッターに「今回の件で誰が味方か敵かよくわかったのは収穫でした」と書き込みました。
2日の会見で、「敵」という表現を使うのは都知事としてふさわしくないのではないかと問われると「悪意に満ちた人はちょっといやだねと言っただけのことだ」と述べました。
05月02日 18時08分