ちょっと縁あって、ユナイテッド・ブックスの方のお話を聞く機会に恵まれました。非常に面白い出版社なのでメモがてらご紹介。
電子書籍特化の出版社
ユナイテッドブックスは、AppStoreでダウンロードできる電子書籍「Card Book」を制作する出版社。AppStoreの有料ランキングトップの常連なので、彼らの制作物をご存知の方は実は多いはず(Kindle本もたくさん出されており、このブログでも実は頻繁に紹介しています)。
たとえば「35歳までには“最低”知っておきたい経済学ドリル」は総合1位も獲得しています。AppStoreだけで45,000部!出ている作品も。
ちょうど今まさに、有料ランキングでトップも取っていますね。これはすごい。
ユナイテッドブックスは創業から3年の、まさにベンチャー企業。メンバーの多くは、出版や編集とは関係のないキャリアを歩んできた人たちばかりだそうです。
たとえば電子書籍の編集を手がけるスタッフのお一人は、なんと、料理人→IT企業でマーケター→ユナイテッドブックスで編集、という異色のキャリア。異業種のメンバーだからこそ、電子書籍という新興市場をエネルギッシュに攻められているのでしょう。
面白いのは、「売れ行きが収束した紙の本を電子化し、売りまくって、再度紙の本を盛り上げる」という事例も出てきている、というお話。
電子書籍をゼロから企画するのも面白いですが、この「発掘」アプローチにもかなり可能性を感じます。世の中にはたくさん面白い本がありますから、電子書籍化によって掬い上げられるものも増えてくるでしょうね。
ベンチャー出版社、ユナイテッドブックスは要注目プレーヤーです。
人材採用も積極的にしているそうなので、関心がある方はぜひ。面白い経験を積めるはずです。