「シリア反政府勢力に武器を」5月2日 4時13分
サウジアラビアのサウド外相がNHKの単独インタビューに応じ内戦が続くシリア情勢について、「アサド政権による攻撃から人々を守るためにあらゆる手段を提供すべきだ」と述べ、国際社会は反政府勢力に対し、武器を提供するしかないとする考えを示しました。
サウド外相は、1日、サウジアラビア西部のジッダで、NHKの単独インタビューに応じました。
サウド外相は、内戦が続くシリア情勢について「アサド大統領は、平和的な政権移行に向けた多大な努力を、一切受け入れようとしなかった」と述べ、アサド政権を強く非難しました。
そのうえで、「政府軍の攻撃から人々を守るためにあらゆる手段を提供すべきだ」と述べ、市民の犠牲に歯止めをかけるには、国際社会が反政府勢力に対し武器を提供するしかないとする考えを示しました。
欧米諸国は武器の提供について、反政府勢力の一翼を担っているイスラム過激派の手に渡るおそれがあるとして、慎重な姿勢を崩していませんが、サウド外相は「武器が不足しているせいで、反政府勢力の中で、武器を持った過激派が存在感を増している」と反論しました。
さらにアサド政権が化学兵器を使用した疑いがあることについては、「市民の血液検査の結果などから化学兵器が使われたことに疑う余地はない。アサド政権はすでに一線を越えており国連の安全保障理事会などは、責任を果たすべきだ」と述べ国際社会が断固とした対応をとるよう求めました。
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