電子債券取引システムのマーケットアクセスによると、アップル が4月30日に売却を完了した6本の社債のすべてが、流通市場で1億ドルを超えて取引される12本の最も人気のある投資適格債に入った。
ディーラーによるアップル債の購入規模が売却規模を上回っている状況で、米金融機関が流通市場での投資家の大きな需要を見込んで同社債を積み上げている。ディーラーらは、アップル債をすでに保有する金融機関とプレミアムを上乗せしてでも同社債を手に入れたい市場参加者を引き合わせることで起債直後の短い期間に利益を得ることができる。
アップルは30日、合計で170億ドルに上る投資的適格級の社債を発行した。年限の内訳は3年、5年、10年、30年で、格付けはスタンダード&プアーズ(S&P)から「AA+」を、ムーディーズから「Aa1」を付与された。
1日の早い段階の流通市場でアップル債は好調な動きをみせた。マーケットアクセスでは、2023年5月償還でクーポンが2.4%の10年債が最も活発に取引された。他の年限の債券も劣らぬ動きをみせた。
直近の10年債の米国債スプレッド(同年限の米国債に対する金利上乗せ幅)は0.73ポイントで、30日午後の応募者利回りでつけた0.75ポイントから低下した。
5年債(クーポン1%)のスプレッドも0.36ポイントと、応募者利回りでつけた0.4ポイントから低下した。
ブリン・モーワー・トラストのポートフォリオ・マネージャー兼トレーダー、マリー・タルバット氏は、相対的にアップル債の価格が上昇(利回りは低下)しているのは驚くことではないと指摘した。投資家らは起債規模が大きかったことから価格設定は少し低めになると予想していたという。
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