つるやオープンでエージシュートを達成した尾崎将司を祝福するため、両手を広げて隣のホールから駆け寄る中嶋常幸(右)=名古屋GC和合で(榎戸直紀撮影)
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中日クラウンズは2日、愛知県東郷町の名古屋ゴルフ倶楽部和合コースで開幕する。1日は前週のつるやオープン初日にツアー史上初のエージシュート「62」をマークした尾崎将司(66)=マックス・インターナショナル=らが参加して、プロアマ戦が行われた。
4月30日の前夜祭に合わせて名古屋入りしたジャンボは、この日のプロアマ戦が今年の和合初見参。10メートル以上の強い風が吹く中でのプレーにややお疲れ気味で、取り囲む報道陣に「この風の中(のプレー)で話す元気も何もないよ」と苦笑いした。
前週は初日にレギュラーツアー初のエージシュートを達成し、話題を独り占め。しかも大会4日間を完走し、大いに盛り上げた。
そのジャンボをこの日は中嶋常幸が祝福。12番をプレー中のジャンボに、16番を終えた中嶋が拍手しながら走って近寄り、互いに笑顔で言葉を交わした。
ジャンボはこの大会最多タイの5勝。腰の痛みがひどくなってからは出ていないが、2006年には第1、第2、最終ラウンドで60台をマーク。05年の第2ラウンドで69。そして04年には第1ラウンド67、第2ラウンドで66と、60台を数多くマークしている。それだけに、今年は2週連続でのエージシュート達成の期待がかかる。
「そりゃ、出すんだったらここは出しやすいのかなと思うけど、コンディション次第。いいコンディションだったらバーディーを取って気持ちも前に向くけど、悪かったら全くダメだよ。もう弱気の尾崎」と、前夜祭での大会盛り上げ宣言からトーンダウンした。
しかし、戦う前からあきらめる男ではない。帰路途中、コース内に待機しているテーラーメイド社のプロサービスカーに立ち寄り、クラブを微調整した。昨年よりラフが深く、グリーンも速さと硬さを増した舞台。初日はこの日同様に強風が予想されるが、66歳の気力は充実している。 (櫛谷和夫)
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