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【大リーグ】ダルビッシュ、今季5勝目 6イニングを7安打4失点も打席が援護2013年5月2日 紙面から ◇レンジャーズ 10−6 ホワイトソックス【アーリントン(米テキサス州)大城和美】“あと数センチ”でクオリティースタート(6イニング以上自責3以下)を逃した。レンジャーズのダルビッシュ有投手(26)は4月30日(日本時間5月1日)、地元でのホワイトソックス戦で6イニングを7安打4失点。6回は自身の一塁ベースカバーミスで併殺を取れなかった直後に同点2ランを許したが、その直後に味方打線が勝ち越し、ダルビッシュに今季5勝目がついた。また、9奪三振で今季通算58奪三振は両リーグトップをキープした。 緊張が緩んだのだろうか。4−2の6回1死一塁からの一ゴロ併殺プレーで、ダルビッシュは一塁ベースカバーのため、猛然とダッシュした。だが、捕球時に右足がベースから数センチ離れていたため、併殺崩れで一塁に走者が残った。 背番号11は二塁封殺後に一塁へ送球した遊撃のアンドラスに向かって「自分のせいだ」と胸をたたき、苦笑いを浮かべ、大の仲良しのアンドラスも、ダルビッシュが一塁ベースを探す動作をまねして右足のつま先を小刻みに動かし、右腕を笑わせた。 ところが、その直後、今季ノーアーチの“伏兵”ワイズにスローカーブを右翼席に運ばれ、まさかの同点。その裏に味方打線が勝ち越して事なきを得たが、被安打7の4失点はともに今季ワーストとなった。「あのホームランが(味方)打線に火をつけたので良かった」。ダルビッシュは冗談めかして語ったが、表情はさえなかった。 この日は直球の精度が悪く、スライダーとカーブを多投せざるを得なかった。本塁打もそのカーブを狙い打たれた。“恋女房”ピアジンスキーは右脇腹痛で欠場。この日マスクをかぶったソトとはレギュラーシーズンでは今季初コンビ。なかなか呼吸が合わず、長すぎるサイン交換に打者がしびれを切らして打席を外すこともたびたびだった。 もう一つ心配なのは、1回の2失点だ。これで連続無失点は18イニングでストップ。今季は全10失点のうち初回だけで7失点となり、立ち上がりの不安は拭えなかった。それでも、救いはその直後にチームが勝ち越したことだ。球数から7回以降の続投は考えにくく、援護が1イニングずれていれば勝ち星は手に入らなかった。天もダルビッシュに味方している感じだ。 4月5勝は球団最多タイ記録で、ダルビッシュも「僕自身の記録よりチームが勝っていることがうれしい。こういう(不調の)日に試合もつくれて、チームを勝たせることもできたのですごくよかった」。今季最悪の出来でも勝ち星がつくということは、やはり“野球の神様”がサイ・ヤング賞を狙えと言っているのかもしれない。 PR情報
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