“民主党隠し”は通用しない”!? 脱党組の4人が全員落選! 出るも残るも地獄

2013.05.01


海江田万里代表は、民主党の劣勢を覆せるのか=4月30日、党本部【拡大】

 民主党脱党組が大苦戦している。参院山口補選(4月28日投開票)で、平岡秀夫元法相=無所属=が落選したのをはじめ、昨年末の衆院選で民主党公認で落選した後、無所属となって別の選挙に挑戦した4人が、全員落選してしまったのだ。今後も“民主党隠し”は通用しないのか。

 「安倍(晋三)政権の支持率が高いのは、マスコミが作り出したムードだ。政権の危険性について訴えたが、有権者に伝わらなかった」

 平岡氏は落選確実の知らせを受けた後、責任転嫁にも似た敗戦の弁を述べた。衆院山口2区で昨年落選し、今度は無所属で脱原発を訴えたが、投票が締め切られた午後8時に自民党候補に「当確」が出る秒殺で、最終的には約2・5倍もの差が付く惨敗だった。

 ほかにも、地方の首長選には、菅直人前首相の側近だった寺田学元首相補佐官や、川口博、高橋英行両前衆院議員が挑み、敗れた。

 今年夏の参院選で改選を迎える議員でも、平野達男氏(岩手選挙区)や植松恵美子氏(香川選挙区)が民主党を離党し、無所属で出馬する意向を表明している。ただ、事情通によると、生活の党の小沢一郎代表が「平野氏を絶対に倒す」と話しているとされ、自民党が漁夫の利を得る可能性がある。植松氏も盤石ではない。

 こうした無所属転出組には「民主党では戦えないという思いがある」(輿石東参院議員会長)とみられるが、いまのところ結果には結びついていない。

 政治ジャーナリストの角谷浩一氏は「無所属になることで、民主党の支持母体である連合が離れ、手足を失う。有権者は自分の当選のためだけに党派を移ることを嫌う傾向がある。民主党に残るも地獄、出るも地獄だ」と話している。

■関連記事
 ⇒民主党に政治センスなし! 栄誉賞フィーバーの日に共闘断念会見のKYぶり

 

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

毎日25分からのオンライン英会話。スカイプを使った1対1のレッスンが月5000円です。《体験無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!