メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

トピックス
このエントリーをはてなブックマークに追加
mixiチェック

福島の海、コウナゴ漁再開 試験操業、徐々に広がる

写真:松川浦漁港に50隻が次々戻り、コウナゴを揚げた=16日、福島県相馬市、中山由美撮影拡大松川浦漁港に50隻が次々戻り、コウナゴを揚げた=16日、福島県相馬市、中山由美撮影

図:試験操業の海域と対象魚介類拡大試験操業の海域と対象魚介類

 【中山由美、笠井哲也】原発事故から2年以上経っても漁の自粛が続く福島県。北部で昨年から行われている試験操業ではこの春、沿岸に近い海域で主力のコウナゴ漁が再開された。だが、南部は試験操業にこぎつけられない。

 北部の相馬市の松川浦漁港。夜明け前に出かけた相馬双葉漁協の50隻が午前8時すぎ、次々戻ってきた。銀色に光るコウナゴでいっぱいの箱を漁師たちが岸壁にあげていく。「2年は長かった。海に出られるのはうれしい」。コウナゴ操業委員長の今野智光さん(54)はそう話しながらも手放しでは喜べない。水揚げ量はほんのわずか。「原発の汚染水も心配。やっと第一歩というところだ」

 漁協職員がサンプルを手にプレハブへ急ぐ。放射性物質を調べる検査室がある。「検出下限値以下。大丈夫だ」。コウナゴは加工場へ運ばれ、塩ゆでのあとボイラーで乾燥させる。事故前は天日干しもしていたが、今は避けている。加工が済んだものも検査。測定が終わったのは夜だ。翌朝、多くは東京の築地市場へ向かった。

続きを読む

この記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。

無料会員登録はこちら

朝日新聞デジタルのサービスご紹介はこちら

今だけ!朝日新聞デジタルが、月額500円。詳しくはこちら
PR情報
検索フォーム

おすすめ

3・11は地震研究の常識を覆し、地震学に反省を迫った。地震学と地震学者の現状を報告。

電力業界からの広告費と引き換えに批判精神を後退させてしまったメディア。実態を検証。

日清戦争の屈辱を晴らすための念といえる「中国夢」とは?習新体制の対日外交を占う。

31歳にして、いま最も注目される人気政治家は何を目指しているのだろうか。

東日本大震災の教訓を生かしたワークショップ「むすび塾」での取り組みを紹介。

魚の放射能汚染を調べたいのに、船も検出器も技術もない――海に生きる人々の苦悩を追う。

検索

亡くなられた方々

| 記事一覧

ハッシュタグ #いま伝えたい

※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。

注目コンテンツ

  • ショッピングはぁ〜極楽、極楽

    なかなかとれない疲れ対策に

  • ブック・アサヒ・コム数字にだまされない生活統計

    バーゲンやダイエットの数字

  • 【&M】真価を発揮する「ボルボ」

    小川フミオが語る「世界の名車」

  • 【&w】「つながる」空間って?

    ビジネスマンがコーヒー片手に

  • Astand雅子さまのオランダ訪問

    主治医は具体的な病状説明を

  • 朝日転職情報

  • 就活朝日2014