オレンジと緑のツートンカラーが懐かしい、いわゆる「湘南カラー」の電車「169系」が、
全国で唯一走っていたが、車両の老朽化のため、29日で引退することになった。
そのラストランをひと目見ようと、この連休中、鉄道ファンが集結した。
最後の勇姿をカメラで撮影する鉄道ファン、いわゆる「撮り鉄」と呼ばれる人たち。
ところが、この引退ムードに水を差すような騒動を、一部の撮り鉄が引き起こしていた。
浅間山の雄大な景色と169系の走りを同時に撮影できる、長野・御代田町のポイントでは
28日、1人がやっと通れる幅の路側帯に撮り鉄が並んだため、路側帯がふさがってしまった。
さらに、169系が姿を現すと同時に、夢中でシャッターを切る撮り鉄たち。
その直後、平然と道路を横断。
撮り鉄は「(今、車道で撮っていたじゃないですか?)車道とはいっても、歩行者優先じゃないですか。
(車止まってましたよね?)はいはい。(危ないですよね?)頑張りまーす」などと話した。
悪びれる様子もなく、その場をあとにしていた。
普段、農家の車が通る脇道に止められていた車のナンバーは、東京や大阪など、長野県以外の車。
地元の住民は「畑の中に入られてしまうとか、ごみを置いていかれてしまうとか。
仕事の邪魔をしないでもらいたい」と話した。
さらに、ある店では、客用の駐車場への無断駐車も見られた。
中華料理店の店主は「この車もそうなんですけど、止めるなら、ひと言言ってから止めればいいのに」と話した。
許可もなく、店の駐車場に止められた車。
止めていた男性が戻ってきたのは、およそ40分後のことだった。
男性は「(ここは許可取っているんですか?)最初、飯でも食わせてもらおうと思っただけなんで。
(これから食べにいく?)はい」と話した。
ところが、男性は車の運転席へ乗り込んだ。
男性は「(食べていかないんですか?)あ~、うるさい」と話した。
そして車は、段差に乗り上げながらも、そのまま走り去っていった。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00245056.html