国際協力機構(JICA)がフィリピンに開設した銀行口座から約600万円を着服したとして、東京地検特捜部は1日、JICAの元契約職員、内野隆容疑者(49)=東京都杉並区=を業務上横領の疑いで逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。
特捜部によると、内野容疑者は2011年10月〜12年12月ごろ、JICAがフィリピンでの活動費用を入金している口座から13回にわたって、国内の自分名義の口座に約250万円を送金。11年11月〜12年10月ごろには11回にわたり、フィリピンで住んでいたマンションの賃料として、約350万円の小切手計11通をJICAの口座から振り出した疑いがもたれている。
内野容疑者はJICAから委託を受け、現地での業務調整員兼臨時会計役として、資金の管理などを任されていた。JICA広報は「捜査中なのでコメントできない」としている。
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朝日新聞社会部